第31話「波乱の予感?」
この章で最後となります。
最後まど読んでいただけると幸いです。
「ーーはい、今日はここまで、おつかれさまー」
「「おつかれさまでしたー。」」
王子と間違われて城につれていかれたり、帰ったら王子がいたり、城まで送ったり、聖剣が盗まれたりと、いろいろとあったがおれは変わらずギルドで働いていた。平和なファンタジー世界っていいな、普通こういうことが起きたら戦乱とかありそうなのに、なんもねーの。
…まぁ、王様は聖剣が盗まれたことでショック受けたみたいだけど、まぁ逆に言えばそれだけだ。
「あ、クオンさん、リナちゃん、お疲れ様です。」
「あぁ」
「エリーさんもお疲れ様です!」
治療院?を終えたエリーと合流する。とりあえず飯を作るか…どうでもいいが、いまだ俺が全員分の飯を作るのは危険だからだ。前にエリーとリナがファン?の人たちに飯を作ったんだが、そのとき食べた人は泣きながら喜んでいたが、出された黒いナニカ(本人いわく簡単なおにぎりらしい、米要素はどこにあったんだろうか)をみて、その涙は人生の諦めの涙に変わった。食べたあとは10日位腹痛に悩まされたらしい。(むしろ腹痛なだけましなのか?)
さて、飯を作って、食べ始めたとき、エリーが切り出す。
「さて、明日の予定を整理しておきましょうか。」
「ほいほい」「はーい!」
そう、明日は久しぶりにまた以来を受けているのだ。内容は商人の護衛。依頼人はアランさん。行き先は王都からそんなに離れていない村。
盗賊も出る心配が少ないので比較的安全な依頼となっている。
…まぁ、その村の依頼を自ら作ってうけている先輩方はしっかりといるのだが…
予定を確認したあと、今日はそのまま部屋に戻って執心となった。
…その日、奇妙な夢を見た。女神さんが目の前にいて、おれは何もしゃべらず、それを聞いているだけ。その言葉もほとんど聞こえない。
「…れからあ…にし…をあた…す。え…をまかせ…には…が足りないので。では、頑張ってくださいね?」
最後はなんとか聞き取れ、そのあと女神さんは笑顔で手を振り、俺を見送ったようだ…そこで目が冷めた…。
うん、これ夢じゃねーな、女神さんからの伝言だな。不吉な予感しかしない。時刻はまだ深夜3時、もう一眠りできるな。おれはまた寝ることにした。明日に備えるためだ。何が起きてもいいように。
…この時、おれはまさかこんなことになるとは全く思っていなかった…




