第十四話「女神様の恐怖?」
「ーーおはようございます」
「あ、あぁおはようございます。」
女神さんは再度挨拶をしてきたので返した。
「ええと、この状況は?」
「いえ、ちょっとエリーちゃんの説明が不足しているようなので、夢という形で直接知らせようと思いましてね?」
「な、なるほど、説明不足ですか。…たとえば?」
「そうですねぇ、まず、言語についてですかね。」
「言語ですか?」
「はい、あなたは流してましたが、この世界の人が日本語を話しているんですよ?おかしくありません?」
「あ…」
そういえばそうだ、世界が違うのに、言葉が通じるのはおかしい。
「ちなみに、この理由は簡単です。」
「ふむ?」
「私がやりました。」
「おぉわかりやすい。」
女神さんの話によると、能力を与えるときに、言語理解ができるようになったとのこと。
これにより、レイドのすべての言語を理解でき、話せるようだ。テンプレやな。
あとはエリーが教えてくれた内容の補足をしてくれた。
食文化は元の世界と変わらず、和洋中+αといったレパートリーがある。(名前がちょくちょく違ったりするが。)
そして、科学技術は一切なし、移動手段は陸路は徒歩か馬、海路は船だが、エンジンはないので帆船である。
「あとはそうですねぇ、あなたが今着ている服、それもこの世界では特に違和感のないものとなっています。」
「マジですか、たしかにジーパンとかはいてる人とか見かけた覚えがありますが…。」
そういえば、服装から変にみられるっていうテンプレもなかったな。
「あ、その眼のこともありましたね。」
「あぁ、やっぱりなんかあるんですか…。」
「はい、この世界では魔法の適正が非常に高い人はその属性に合わせた色に目の色が変わります。」
つまり火が得意な人は赤目、水が得意な人は青目になるってことだな。あぁ、よく考えたら氷の色と一緒だわ。魔法で生み出した氷は透明ではなく、水色でしたわそういえば。
「まぁ、こんなところですね。」
「なるほど、わかりました。わざわざありがとうございました。」
「いえ、これも仕事ですから。…さて、そろそろ時間ですね。それでは最後に一言」
「なんですか?」
女神さんは、一旦区切って笑顔でこういってきた。
「くれぐれもエリーに不埒なことをしないように、私、見ていますからね?」
そういわれて、体に寒気が走った、この寒気は覚えがある。たしか最初のスライムがエリーに襲い掛かろうとしていたときのと一緒だ。…助けといてよかった。まじで。
「わ、わかりました。」
「よろしい、まぁ、同意の上なら構わないんですがね。」
「はい?」
俺の問いかけに答えず、「ではこれで」と、女神さんは消えた。同時に俺の意識も薄れていった…。
そして目を覚ました俺の枕もとには、『見ていますからね?』と書かれた手紙が置いてあった。怖っ。




