表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神に向かってI want you !  作者: 真田 蒼生
第一章「まずは安定を」
11/41

第十一話「ギルド登録」

「えっと、ギルド登録をお願いしたいんですが、あ、あとこれを渡してくれと言われました。」

「えっあっはい、わかりました。拝見させてもらいますね。」


受付のコレットさんに門番からもらった書類を渡す。

なぜか慌てたコレットさんは、すぐに調子を取り戻し、笑顔で対応してくれる。あの男への対応とは逆だな。まぁあれだけ言い寄られたらそうもなるだろう。嫌われてんな、ざまぁ。


「ええと、クオンさんにエリーさんですね。少々お待ちください。」


コレットさんはそういうと、奥に引っ込み、箱形の何かをもってきた。


「お待たせしました、では登録の前にいくつかの質問をさせていただきますね。」


そういって、彼女は「犯罪歴はあるか」等の質問をしてきた。


「質問は以上です、はい、問題はないですね」


偉く簡単に信じるな…その箱は嘘発見器だったりするのかね?


「これでよしと、それではまずクオンさん、そこを動かないでくださいね。」

「え?…おわっ!?」


動くなと言われ困惑していたら強烈な光が俺の目を襲った。目がー目がー!


「はい、オッケーです。続いてエリーさん、いきますよー?」

「えっ、わっ!?」


俺が苦しんでいる間にエリーも同じことをやられたらしい「目がー目がー!?」と叫んでいる。天丼。


「よし、完成です。ではこれをどうぞ。」


コレットさんから何かのカードのようなものを渡された。

それには免許証のように、名前と俺の写真が表示されていた。


「それカメラかい!」


俺の叫びがむなしく響いた。誰だよ嘘発見器とかいったやつ、出てこいよ!…にしてもこれは…


「あーっと、コレットさん?ちょっといいですか?」

「はい、なんでしょう?」


俺はカードを彼女に見せた。特に写真部分がよく見えるように。

写真には、金髪で、イケメンの部類に入るであろう俺の顔が表示されてあった。(誰がナルシストだ。)

それだけなら問題はないだろうが、一つおかしい点がある。

そう、目だ。さっきのフラッシュで、見事にまばたきしてしまったので、目をつぶった写真がバッチリとられていた。これは恥ずかしい。


「取り直しってできないんですかね?」

「できません。」

「?どうしたんですか?…ぶっ」


即答だった。ついでにエリーが俺の写真をみて吹き出し、爆笑してる。覚えてろよ。


「いや、これだと本人か確認するときに支障がーー」

「どうしてもとおっしゃるなら別料金が掛かりますが?」

「ぐっ!」


まじか金かかるのか、やだなぁ。嫌でもこのまま間抜けな写真で登録するのもやだなぁ。どうするよおれ?


「…ふふっ、冗談ですよ。」


しばらく唸っていたら、コレットさんが笑いながらそういってきた。


「すいませんね、すぐとりなおしますので。」

「コレットさん…いい性格してますね。」

「ありがとうございます。」


そして再度取り直し手もらった俺は、ギルドカードの説明を受けた。

まず、身分証の代わりにできること。そして、かかれている内容は、氏名、年齢、ランクであること。

ランクとはギルドでの階級を表すもので一番低いものでF、高いものはSとなっている。(F>E>D>C>B>A>Sとなっている。)

最初のランクはF、そこから依頼の達成におうじて、試験をうけて、あげていくらしい。

それで俺は、自身のカードを見てみた。

『クオン 20歳 ランクF』と、簡潔に書かれていて、顔写真が貼ってあった。

少し長めの金髪、整った容姿(客観的意見である、決してナルシストではない)そして、目を引く青目…いやこれ青というか水色だな…ん?


「目の色変わっとる!?」


いったいどうなってるんだってばよ!?俺の叫びは無視され、コレットさんは説明を続けた。エリーに聞いてみたがわからないらしい…ま、まぁ転生の不具合なんだろう。そう思っておこう、うん。


「では、これで説明は終了です。」

「あ、ありがとうございました。」

「いえいえ、それではあそこにあるボードにはってある依頼から、やることを決めたらまた受付に来てください。」

「わかりました。」


コレットに礼を言ってボードを見てみようとした俺たちだが、不意にコレットさんから声をかけられた。


「あ、『仕事』をする場合はこちらではなく、その場所に直接いってくださいね。」


…仕事ってなんぞ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ