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前兆 1/2
けたましいアラームの音に目を覚ました俺は、唯一連絡先を交換したクラスメイトの吹雪から、連絡があることに気付いた。
「なんだよ、こんな朝っぱらから…」
そう毒づき、スマホを手に取った。
(なんだろう…凄く嫌な予感がするんだが…)
ここまで、嫌な予感がするのは珍しい。
警戒しながら、スマホを立ち上げメールを見た。
文名はなくただ、
〈川に注意して!〉
と、相当焦っていたのか、それだけしか書かれていなかった。
(川って、俺の通学路にあるあの川か?)
俺はそう思い、何の意味なのかわからなかった。
「まあ、大丈夫かな…」
あいつの家系は神社の家系だから、占いとかは当たりやすいが
何故あの発言をしたかというと、
「なぜか、俺の占いだけは外れるんだよな~」
その警告を無視して、朝食を作るために部屋から出た。