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プロローグ
薄暗い水の中に青年はいた。
誰かが青年に言葉を言った。
『君は今、何を願った?』
「力が、欲しい…」
『何のために?』
「自分が自分であるために…そして…」
『そして?』
「自分が…強くなるため」
青年の願い事を聞いた誰かが
『いいだろう、して、どんな力が欲しい?』
「それは…」
青年はそれを伝えた。
『何故、そのような力が欲しい?最初の力ならまだしも、もう一つの力は…』
「俺はあくまで人、つまり人間、だからだ」
『わかった。して、今後はどうする?』
「ああ、そうだな…」
何故、このような事になったのか記憶を辿ろうとした。