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暗器×武器

今回は感想で頂いたリクエスト〝暗器〟について、グランウォールさんありがとうございます。

 タイトルからして器×器ってなんだか良く分からない事になってしまいました。そろそろ何とか×何とかってタイトルやめようかな?


 今回は感想に頂いた暗器について、私の知り得る事を出し切りたいと思います。

 ここに出てくる情報は何ら調べて書いた物では無いので、間違ってたらすいません。


 暗器、私の考えでは隠し持つ武器、日本で言うところの棒手裏剣や仕込み杖などの忍者が持つような武器を指していると思います。


 起源は中国でしょうか?多分。


 以下、関係ない体験談部分が長々と続きますが、気の長い方だけお読み下さい。


 約20年前、私が大学生の頃の夏休みに、暇な男連中が六人集まって「何かしたいなーっ」とだべっていました。


 金無し、女無し、やる事といえばマスかいて寝るだけの、暇だけは売るほどある男達の一人が「中国いく?」と言いました。


 彼は交換留学で一年間中国に行っており、大層肌に合ったからもう一度行きたいと言ったのです。


 その瞬間、皆の目が輝きました、勿論行く! そこからは死ぬほど単発バイトを繰り返し、何とか一ヶ月で20万円程貯める事に成功し、一路神戸発、天津行きの船に乗り込みました。


 渡航費を引いた10万円での一ヶ月間の超貧乏旅行については、ここで書く事でも無いので省略しますが、様々な事が有りました。うまい飯を食べた記憶が無い事だけは書いておきます。


 生まれて初めて銃を撃ったのもこの旅行中の事でした。

(オリンピック選手養成施設でリボルバー拳銃やショットガン、AK-47の様な自動小銃も打ちました)


 さて、天津→北京に渡った私達は、内モンゴルの入り口の街フフホトに向けて電車旅に出ることにしました。


 その途中、中国内陸部にある嵩山たいざんという街に下車した私達は、ある事に胸を高鳴らせていました。


 そう、かの有名な少林寺のある街なのです。


 ジェット・リー出演の映画「少林寺」を見て育った私達は興奮し、はっ! はっ! はっ! はっはっ! と嘘拳法を車内で連発するほど興奮していました。


 そして到着した嵩山! ホテルに着いた途端、高熱を出して倒れる友人!


 オー!ノー!ここまで来たのに風邪ってなんだよ!

(こいつはモンゴルでも長時間乗った馬で尻のイボを潰すなど、旅に呪われた奴なのです)


 友人は「オレを置いて皆で行ってきてよ」と言いますが、何故か熱くなった私達は「お前を置いて行けるか」と治るまでのホテル滞在を決意。


 そしてあろうことか、オイチョカブを始めてしまったのです(あの花札の様な合計9を目指すゲームね)


 少林寺を目の前にしてのオイチョカブは燃えに燃えて、なんと連続10時間以上ゲームに興じてしまいました。


 遊び疲れて寝入った私達が目覚めると、電車の出発2時間前。この電車を逃すとチケットの再購入となり、金欠の私達は自動的にモンゴルを諦める事になってしまいます。


 慌てて支度をした私達はせめて少林寺の門前町だけでも見ていこうと、街に一件だけある小さなデパートに入りました。


 そこで私達は信じられない物を見つけてしまったのです。


 なんと! デパートの地下売り場のショーケースに暗器が並んでいるではないですか!


 これは本当にあった出来事です、夢を見た訳でも、風邪がうつって集団幻覚を見た訳でもありません。


 我が目を疑いましたが、友人の買った針の仕込まれた鉄扇、刃の仕込まれた笛、私の買った九条鞭と飛び出しナイフは白昼夢の様な出来事を現実と証明してくれました。

(飛び出しナイフは帰国早々に壊れ、九条鞭は持て余した挙句に燃えないゴミの日にそっと捨てましたが)


 その他にも流星錘やバングルなどで武装した私達を乗せて走る電車は一路フフホトへ。


 そこには日本人を騙して金をチョロまかそうと企むガイド、自称日本留学経験のある〝アオヤマ〟とその仲間達が。


 って、別に対決も何もしませんでした。実際はガイドしてもらった時に少しボラれた位のトラブルです。


 なんだか取り留めのない話になってしまいましたが、実際、暗器って武器の形をしていたら日常生活邪魔でしょうがないですよね。


 九条鞭の鎖は重く、鉄扇は重くて変なデザイン(ピンクのレースでした)棒手裏剣にしても、藤岡弘でもなければ只の変質者扱いされても致し方ありません。


 中国には擲銭という銭を武器とする技があると聞きました。

 知り合いの飯場のおっちゃんは銭は勿体無いと、ワッシャーをポケットに入れて、握り込んだり投げつけたりすると豪語していました。


 私は普段特別な物は持ちませんが、いざという時はポケットの鍵束や、キーホルダーのカラビナを握り込んで攻撃しようなどとイメトレしており、これも立派な暗器と言えるのかな?と思います。


 何にせよ、大袈裟な武器は現代日本社会において忌避されるもので、とっさの時も使うことを躊躇しますよね。


 有用な武器とはその場に適した物で無くてはならない、現地調達した酒瓶で躊躇なく額を叩き割れる奴が酒場最強!


 この言葉を書いて筆を置きます。

さっき貰ったリクエストに即答える節操の無さf^_^;)忘れていた昔の体験が溢れ出てきました。

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