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Z×武器

 Z=ZOMBIEです。


 私はホラー物は基本的に苦手なのですが、ゾンビ物は大好物です。


 正統派ロメロの「ゾンビ」は勿論、「ゾンビ・ランド」等のパロディ作品(ビル・マーレイが本人役で出てきます)やTVシリーズの「ウォーキング・デッド」も好きです。

 最近映画館で見た「ワールドウォーZ」も良作でした。


 唯一、バイオハザード・シリーズは「何だかな〜」と阿藤快が出て来てしまいますが、それでも見ました(2に出て来るチューブトップの女警官はタイプです)


 漫画でいうと「アイ アム ア ヒーロー」は今一番続きを楽しみにしている物の一つです。


 何故こんなに好きなのか?それは、ゾンビ物は厳密に言うと、ホラーではないからです、私の中では。

 〝ゾンビ物〟=〝ちょっと腐りかけのお兄さんがいっぱい出てくるサバイバル物〟です。


 ゾンビで埋め尽くされた世界で、少ない生存者が息を潜めて生き延びる。それでも協力すれば助かる局面で、頑固親父が足を引っ張り足並みを乱した所に襲い来るゾンビの群れ。ワクワクしてきますね〜。


 ゾンビとは状況です、末期的状態をあらわす記号です。〝世紀末〟と並ぶ〝ゾンビ〟という状況を考え出したロメロは天才発明家ですね。


 バイオハザードシリーズが今一なのは折角作り出した緊迫感あるゾンビ状況をキックや関節技でやっつけ、最近は3Dでボーンですから。情緒感台無しです。茶道をしている茶室に、便利だからと電気ジャーを持ち込むような無作法者です。


 あと、T-ウィルスに感染した生物兵器の方にスポットが当たって、ノロノロと蠢くゾンビが単なる背景となって無視されているのも納得行きません(なんだかんだ言って結構見てますね)


 本題に入ります。


 私がこんなにゾンビ好きになったきっかけは、二十年程前、学生時代の友人が「やばい映画が有る」と言ってきたのがキッカケでした。


 この友人は、面白い事に対するアンテナの感度が人一倍良く、後に「米兵を交えたサバイバルゲーム」というトンデモ企画や、まだそんなに騒がれていない時の「新世紀エバンゲリヲン」のビデオ全巻を「やばいのがある」と持って来たりする少しヲタク寄りの奴でした。


 そんな彼が持って来たのは、白黒映画の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」

 舐めてました、見るまでは。しかし見終わった時には、握りしめた両手に汗が貯まるほどに面白かったのです。


 そして彼発信のゾンビ・ブームは仲間内に伝染し、皆が揃うとゾンビの話題ばかり。

 勢い酒が入ると〝自分ならこうする〟という対策話で盛り上がりました(今だにこの話題と、キン肉マンの新超人考案の話で一晩飲めます)


 噛まなけりゃいいんだから、全身ペットボトルでスーツを作るという奴。

 家にアーク溶接の機械があるから、あれで武器は何でも出来る、と豪語する奴。

 最近買った車がオフロード車だから、他の車を乗り越えて俺だけ逃げ延びる、と仲間を見捨てる奴まで出る始末。


 際限なく話は広がるので、一つのルールが決まります。


 〝追い詰められたホームセンターで一つだけ武器を選ぶとしたらどれ?〟


 これは盛り上がりました。その中で名前の挙がった代表的なものを紹介します。



 バール


 よくゾンビ映画でも見受けられるオーソドックスな武器ですね。

 釘抜き部分で殴るのでしょうが、アールが付いているので殴り辛そう。今なら軽量バールも有るけど、当時は鉄の塊で重いという評価もありました。

 でも、震災時にこれで助かったという話も聞いたので、色んな状況に対応するという意味では良策かも知れません。



 釘打ちネイルガン


 これは賛否両論有りましたが、私は一つの正解だと思います。

 押し付けないと発射しない安全装置は工夫すればいいとして、少し離れたZにも有効だから良いとする派と、電気なり、ガスなりが切れたら終わりだから頼りないとする派に分かれます。

 扉等の補強にも使えるし、力の無い人でも使えるのは良い点ですね。



 電動ドリル


 これも賛否両論有りです。電動と付くものは電気会社頼みですから、ゾンビ状況においていつまで電気供給されるか、は人によって様々な分析が有ると思います。

 打撃武器による押し返しが無いのも難点か?

 あと、同じ電動製品なら、ネイルガンの方が良い気がします。



 斧


 大小様々な種類がホームセンターにも結構売ってるんですよね、これに似た意見で鉈や鎌鉈も有りました。

 ですが、斧の刃は力を線状に集めますから、硬い頭蓋骨をカチ割るのは大変だ、という意見が多数を占めました。

 実際に木を切ってみると分かりますが、刃を斜めに入れて、徐々に削って行くと上手く切り倒せますが、垂直に打ち込むと余り食い込みません、よってどうよ?となりました。

 あと、遠心力に振り回されて一発外すと後がないとの意見も有りました。



 長い木の棒


 これは単純だけど、侮れない意見となりました。シンプルに遠間のZを突く事も出来ますし、つっかえ棒にもなり、曲がり角や死角の確認も出来ます。

 広い空間で対峙するなら、如何に距離を保てるか、は重要な要素だと思います。

 最終的にどうやってやっつけるの?という話になりますが、最近では介護用手摺など、金属補強された物も多くあるので、問題無いでしょう。

 あとは取り回しが難ありですが、六尺棒位なら問題無いと思います。



 金属の棚(コロ付き)


 これはかなりの変化球ですが、あの組み立て式棚をこよなく愛する男がいて、巌として譲りませんでした。

 確かに追い詰められても、上手くすれば距離を保てるし、通路等ではこれだけでバリケードになりそうです。

 ガチャガチャうるさいのと、取り回しが悪そうですが、彼は絶対これが良いと譲りませんでした、そこに敬意を表してここに載せさせて頂きます。

 彼は拾った物を載せて行くにも良いと言ってました。



 そして私の一押し、一番オーソドックスな金槌です。

 携帯しやすさ、釘等で扉を補強出来る等の道具としての万能性、いざという時の破壊力、どれを取ってもこれが一番だと思います。

 電気製品はイザ!という時に頼りないし、荷物になる武器より、逃げやすい身軽さ重視の方が生き延びられそうです。

 仲間内には「つまんねーっ」と不評でしたが、良いのです。王道あっての邪道。シビアなゾンビ状況において、一瞬の判断ミスが死に直結するのに、ネタ要素などと言ってられません。



 他にもチェーンソーやナイフ、尖った鉄の棒や鉄パイプなどの意見も有りましたが、上記のアイテムには負けたので割愛させていただきます。


 皆さんはホームセンターで何を選びますか?

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