五話
ここなら誰も見てないだろう。
草原グランドの端へきた。
小型マジックフィールド(以後SMF)を展開する。
葉琉は手を前にかざした。
一振りの剣が現れる。
と同時にSMFの機能の一つトレーニング機能を使って魔力体X100を召喚した。
「さて…久しぶりに身体でも動かしますか。」
葉琉は剣を軽く握る。
剣の重みが伝わる。
これは鍛錬用の剣だが葉琉の魔力により折れない程度に強化している。
トレーニングのスタートのスイッチを押すとき、タイマーが目に入った。格ゲーみたいだった。
「絶っっっ対、学園長の趣味だな…。」
まあ時間制限って言うのもおもしろそうだ。
タイマーを90秒にしてスタートさせる。
「やりますか、ファーストギア…残影」
葉琉固有の技
「残影」自分の四肢に魔力を纏わせスピード、手数のみ長い間上昇させる。
優妃の攻撃をよけたのはこの技を使ったからである。
軽く息を吐いた。
「はぁぁぁぁ」
魔力体の中へ葉琉は突っ込んでいった。
刹那、魔力体が天高く吹っ飛んで行く。
スピードのみと言っても葉琉が振る剣の一撃は、
そこそこ重く魔力体ていどなら吹っ飛ばすのは容易だった。
『ピーーーーーーー』
タイマーの音が鳴ると同時に最後一体を切り裂いた。
「ふ~身体もあったまって来たし、もう一度やって帰って寝よ。」
もう一度タイマーをセットさせスタートする。
「さて…何秒で終わるかな…」葉琉は剣を構え刀身を撫でた。
すると葉琉が撫でた所から、白く光り始め、それは、葉琉の手も同じだった。
「天衝牙」
「天衝牙」
葉琉固有の技
刀身に魔力を纏わせ、広い範囲に斬撃を飛ばす。そのとき威力が分散し威力が低下しないように
エネルギー球を飛ばした斬撃に当てて低下を防ぐ。
天衝牙の斬撃の軌跡は波紋のように広がり、瞬く間に魔力体X100を消滅していく。
「終わったか?あ~帰って寝よ。」
終了時間13秒
プロローグみたいなものが終わりました。
こんな駄作を読んで下さった読者に感謝します。
次は試験編です。
こんな感じで細かく一編一編出していく予定です。これからもよろしく!
長月 蒼でした。