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二話

担任の朱堂先生が笑いながら

「雨宮、水連寺はな学年トップクラスの魔導師だ。まあ頑張ってくれ」

いらない忠告ありがとうございます(泣)

オレは力なく

「へ~い」と返事をした。

そんな姿のオレを見てクスクスと笑っていた。

「いいかこの中、つまり闘技場から出たら場外負けとする。また闘技場外へ魔法は出ないから心おきなく戦うように。模擬戦闘始めぇ!」

「ウィンドアロー!」

オレに向かってまっすぐ風の矢が飛んで来る

「うおっと!アブねぇ~無詠唱かよ。」

よけた矢は闘技場から出た瞬間ボシュッと音を立てて消えた。こういうことか。

感心してると

「ウィンドブラスト!」

強烈な風の塊が飛んで来る。

「アイスウォール」

自分の目の前に氷の壁は作る

「フレイムトルネード!」

風の攻撃の刹那氷の壁は火の槍に突破され、オレは場外まで吹っ飛んでいった。

「これまで!勝者、水連寺。お互いに…お…おい、雨宮、大丈夫か?」

観衆が葉琉の周りとりまく。

「先生~雨宮君、気絶してまーす。」

「なにぃ?本当かぁ?……こりゃあ脳震盪だな。誰か医務室まで。水連寺、連れていってくれ。」「は、はい!」


-水連寺side-


風魔法で自走担架を形成しその上に自分が吹っ飛ばした相手、『雨宮 葉琉』が乗っている。


「自分ではこんなふうにするつもりはなかったんだけどなぁ。」

と試合を振り返りそうこうしてると医務室についた。

「失礼します。」と医務教員、『相沢あいさわ 静香しずか』-ランクはB、回復、補助魔法に関してはAランク以上の実力を持つ- が珍しそうに出迎えた。

「あなたがここ来るなんて意外ね、で、どうしたの?」

「あ~模擬戦闘の授業でちょっとやりすぎちゃってちょっといい具合に吹っ飛ばしちゃいました。」

『エリート組で入った娘か…』

静香は苦笑しながら

「とんだおてんば娘ちゃんだった訳ね」

それ聞いて優妃もおもわず苦笑いをした。

おもむろに葉琉の方に近ずき

「どれどれ」

と葉琉の頭に手をかざす。

「……??……!!この子」

真剣な目になり、やった本人つまり優妃自身も力が入る。

「結構イケメンねぇ~」

つられて優妃も葉琉の顔を見る。そりゃあ私だって女子高生ですものイケメンだったら見たいし…

「って、先生!ちゃんと見てください!」

「あら、ごめんなさい」

今度こそしっかり手をかざす。

「バイタルスキャニング」

手を頭、胴体、脚へと移動させていく。

「この子…」

今度こそ真剣に診断しているのだろう。

「この子……寝てるわよ。」

「あ…寝てるって…えー!!」

風のベッドから頭をかきあくびをしながら

「うるせえ…でけぇ声たてんなよ。」

「えっ…あ…ごめんなさい……じゃなくて、あんた気失ってたんじゃないの!?」

「あ~……ついさっきまで。」

めんどくさそうに答える。

「いつ起きたの」

「おまえがぶつぶつ言ってるとこ」

「最初から!!?」

「なんで起きたこと言わないのよ!」

葉琉はバツが悪そうに

「なんでって、そりゃあ寝心地が良かったんで」

とちょうどそこへ朱堂先生が入って来る。どうやら授業が終わったらしい。時計を見て見ると授業は、とっくに終わっていた。

「頭の具合はどうだ。まだ痛むか?」

「ええ…まぁとりあえず大丈夫です。」

「そうか…そりゃ良かった。授業には出られるか?」

「はい。問題有りません。」

「そうかあとは座学だけだったな帰りに念のためここ寄ってから寮に戻れ」

「はい」



-葉琉side-

座学が始まるまであと15分……

それにしてもこの学校とんでもなく広い

学園内に電車が走っているくらいだからかなりの広さなのだろう。


「これ急がないとヤバいんじゃね?」

一人廊下で肩を落とした。



-水連寺side-

わたしも急がなきゃ。自分の教室には「テレポート」の魔法をしておいた


「テレポート」瞬間移動の魔法、自分が一度いった場所を瞬時に移動する、


いくら瞬間移動があるとはいえこの魔法は魔力の消費が結構多いのだ。

まだまだ自分の魔力は満タンに近いから支障は無い。

とまあいろいろ考えながら。廊下に出るが

突然大きな手に肩を掴まれ反射的に銃を構える。

「落ち着け。」

「なんだ、朱堂先生。びっくりしました。」

「悪かったな。ところでおまえも授業が終わったら雨宮と共に来い。」

優妃は訳がわからないまま、

「は…はぁ」

返事をした。


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