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『かぐや姫』第一巻
ーいつのことだっただろうか?
ーそれはもう遠い昔のこと
「ーさま、、、姫様」
「、、、どうおしたの?」
"姫様"と何度も呼ばれ、ようやく本から目を離すと、そこにはいつもの従者がいた。
従者の輝く黄金の髪はとても美しいものだが、それはこの国の住人であれば誰しも持ち合わせるものであり、これといって特別なところの無いただの従者がそこにはいた。
「こんなところで本を読まれては、お身体に毒です。」
こんなところというのは、ここの釣殿のことを言っているのだろう。確かにここは寒い、風を遮るものはなく、水辺も近い。だが、しかし、、、
「ここが一番宇宙が見えるから、、、」
そう言って、私は上を見あげた。宇宙はどこまでも広がる夜。星空だけが煌々輝く夜が続いている。
従者は、「火鉢を持ってこさせます」とだけ言ってその場から立ち去って行った。
こちらの作品は2024/9にポケコロ内 (タイムライン)にて掲載されたものです




