悲しみはお薬です
5月に大切な人を亡くしました。
もし大切な方を亡くした方がいらしたら、届いてほしいです。
今 しあわせですか?
なんの不安も不満もなく
過剰さもありませんか?
愛しい人の笑顔がいつもそばにありますか?
病の心配もないですか?
☆
私は……
自分にできる
仕事があるのも
笑いあえる
友達がいるのも
どきどきする 憧れの人がいるのも
私のやるせなさを消せなかったです。
ぜいたくな事だけど。
ただどうしようもない
悲しみが私を襲って
今が奇跡だと やっと気付きました。
神様
だからきっと人間には 悲しみが
ついてまわるのですね。
だったら 悲しみが来る前に
生きている喜びに気づけたら
悲しみはいらないのではないかしら?
それはだめ。
悲しみがなくなったら
人の心の痛みが分からなくなるもの。
悲しみはどうやら
人が優しく謙虚にいきていくための
お薬らしいです。
だから もし悲しみがあなたの前に現れたら
その悲しみをむりやり振り払うのではなく
自分がさらに優しく、慎ましやかになるために
必要なものだと思ってくだされば……。
☆
でも それでは辛すぎると思う方は
周囲の人に甘えてください。
悲しみはきっと独りぼっちの処方箋でもあります。
一人で生きているのではないよ
そばに私がいるよ 僕がいるよ と気づくための。
そして あなたが失った人が
どんなに大切で 素敵だったか 胸に深く深く刻むための。
そして そこから さらに強くすてきになるための。
悲しみはお薬です。
悲しみはお薬なのです。
お読みくださり、ありがとうございました!
イラストはあき伽耶様が作成してくださいました。
もし少しでも心に何か感じられましたら、幸いです。