第7話 人助けしたい!
「マジですか?!もう、初配信ですか?!」
仙人の言葉に驚く俺。
「登録者数を増やす為ならば、早めに始めた方がいいのじゃ。」
そう言い、スマホの画面を触る仙人。
「もう、これ配信始まってるんですか?」
無言で頷く、仙人。
「えっと…。初めまして、ヒカルです。」
「ヒカリン…」
ボソッと呟く、仙人。俺は慌てて言い直す。
「あっ、ヒカリンです…!」
「えっと…。質問コーナーします…。質問あったら、コメントしてください。」
アイチューバー、何をして良いか分からず、よく見る企画、質問コーナーを始める。
「………。」
数分が経つが、コメントが1個も無い。それどころか、視聴者数も0だ。
「仙人ー!どうしたら良いと思いますか?」
「すぐ人に頼るでは無い。静かに待つのじゃ。」
仙人の言葉を信じ、ひたすら待つ。
5分経過…。仙人が眠そうにしている。
10分経過…。とうとう、仙人が寝てしまった。
30分経過、今まで動かなかったコメント欄が動く。
(こんにちは、)
「コメントありがとうございます!もし良ければ、質問受け付けていますので、何でも質問してくださいねっ!」
初めてのコメントに興奮気味に返答する。
ピロンっ!
(好きなパンツの色は何ですか?)
「えっ、パンツの色…?個人的には、ピンクよりの赤…ですかね。模様がレースとかで装飾されてるのが好きです!」
マニアックなコメントに驚きつつも、勢いで回答する。
(結構、派手めなのが好きなんですね。)
「はい…。そうなんですよ…。」
その場のノリで言ってしまったが、恥ずかしい。
(僕もそういうの好きです。)
「気が合いそうですね…!」
恥ずかしくて、苦笑いで返す。自分と同じ仲間が居て嬉しいのだが…。
「きゃあっ!!!こっちに来ないで、このモンスター!!!」
急に女性の叫び声が聞こえる。
「待って待って!モンスターさん、お話しましょう?話せば分かるはずです…!」
待ってこの人、大丈夫そう?モンスターと話で解決しようとしてない?
モンスター、理性ないのに…?
「私を殺さないで下さい…!そうしてくれたら、美味しいご飯作りますので…!」
「ガゥゥゥウ!!!!!」
モンスターの唸り声が聞こえる。
「きゃっ!!!」
あの女性、助けないと、死んでしまわないか?
多分、あの女性の周りには人が居ない。
ここで、俺が助けなければ、モンスターにやられてしまうのか…?
女性の叫び声が思い出される。
「仙人!仙人!ここからどうやって、出れるんですか?!」
気づいたら、仙人に
この部屋はドアや窓がなく、出れそうな所がない。
「え?あ、出口じゃな。出口はなぁ…確か…。」
思い出そうとする仙人。
「すみませんが、早く教えて頂きたいです!」
「グゥルルゥ!!!」
外からモンスターと思われし、唸り声が聞こえると共に、
「やめてっ!」
また、あの女性の声が聞こえる。
「大体は察したわい。
その美少女ポスターの前で開けゴマと言いなさい!
あと、このスマホと自撮り棒を持ってけ!
配信は切るなよ!お前のスキルが使えなくなるわい。」
「仙人、勿論です!」
勢い良く、ポスターの前に行き、開けゴマと叫ぶ。
「次の企画は、モンスター倒してみた。です!」
スマホの1人の視聴者に向かって、意気込む。
お読み頂きありがとうございます。
ポイント、ブックマーク、誤字報告して頂いた方、ありがとうございます!
今、私は大事な書類を無くし大変焦っています。
では、良い夢を。