第5話 仙人から能力を貰いたい!
「えっ!見返す…?」
仙人の言葉が上手く呑み込めず聞き返す。
「そうじゃ。お前さんをバカにした2人を見返したくはないか?」
「もちろん見返したいです…!しかし、俺にそんな力…」
即答するが、今の俺にそんな能力は無い。
悔しそうな顔をする俺に仙人は続ける。
「ほっほっほぅ。能力ならワシが授けよう。
その2人は一体どんな事をされたら悔しがると思う?」
ロディとローイは、2人ともプライドが高く、何でも1番を取ろうとする。そんな2人ならば、どんな事をしても悔しがりそうだが…。
やはり、アイチューブでのチャンネル登録者数だろう。
ロディとローイはよく、ダンジョンで会った人に、よくチャンネル登録者数を自慢している。
そんなに自慢に思うチャンネル登録者数をあんなにバカにした俺に追い抜かされたら、アイツらは、さぞかし悔しがるだろう。
「アイチューブのチャンネル登録者数だと思います。」
「チャンネル登録者数…。これを増やすための能力は何だろうなぁ。」
長い白い髭を撫でながら、考える仙人。
「思いついたぞ!早速、貴様に与えてやるわい。」
勢い良く、話す仙人の声に鼓膜が破れそうになる。
「本当ですか?!楽しみです!!!」
「本当じゃよ。しかし、チャンネル登録者数を増やすためにはお主の努力も必要じゃ。この能力があっても、あの2人に勝てるかどうかは君しだいじゃ。」
「俺次第…。俺、頑張ります。絶対に見返してやる…。」
歯を食いしばり、仙人を見つめる。
「早速魔法を掛けてやろう。目をつぶりなされ。次に目が開く頃には、”色々”変わっているから楽しみになさい。」
”色々”という言葉に引っ掛かりながらも、彼の話に胸を膨らませ、ゆっくり瞼を閉じる。
アイツらを見返せるんだ。俺の努力をバカにし、殺そうとしたアイツらを…!
「行くぞい。3、2、1!」
早口な秒数のカウントダウンに、心の準備が整わない。
「ちょっと待っ…!」
急に、体が熱くなり、心拍数が速くなる。他の人まで聞こえそうな鼓動の音に荒くなる息遣い。
「っ…!」
死んだと思うような胸の痛みに頬が引き攣ってしまう。本当に良い魔法なのか…?俺、殺される…?!あまりの痛みに目が開いてしまう。一瞬見えた仙人は、満面の笑みを浮かべていた。そこで俺の意識は途絶えた。
「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっお!ワシも楽しみじゃぞい!」
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本日も暑いですが、仕事、学校など気をつけてお向かい下さい。
私は向かっている最中、アスファルトの上で転んでしまい、ガッツリ擦りむいてしまいました。
良い一日を。