第31話 対話を試みたい!
「あの…。狼さん…。」
「ガゥルル…!」
狼モドキと対話を試みるしか無い!
案の定、威嚇しか返ってこない。
「俺と仲良くしてくれませんか…?」
ゴブリンに追われてた時のラフェルさんの事、言えないな…。
「ガゥルル…!ガゥ、ガゥ!」
「痛い、痛いって…!ストップ、ストップ!」
俺の腕に噛み付いてくる狼モドキを止める。
俺の言ってる事が相手に通じていないのは重々承知だが。
対話は出来なかった…。
が、ここで諦めないのが俺だ。
それに、戦闘ではコイツに勝てない。
「狼さん♡」
ダメ元で狼に甘えてみよう。
我ながら何をしているかは分からない。
「クゥーン?」
狼モドキが違う反応をくれた?!
これは、手応えがあるぞ!
甘える作戦スタートだ。
「狼さん?そのお耳、とても素敵ですね♡」
鼻にかかる様な甘い声を発する。
ロディの様に腰をクネクネさせてみよう。
「クゥーン!クゥーン!」
結構好感触だ!
初期よりも吠える声が優しくなって来た様な…。
というか、この狼モドキ顔を赤くしてる。
言葉を理解しているのか…?
この狼モドキ…。
「もしかしてぇ♡人間の言葉分かるぅ?」
「クゥーン!クゥーン!」
すごい勢いで首を上下に動かしている狼モドキ。
人間の言葉が分かるモンスターも居ると都市伝説で聞いた事があったけど…。
本当だったんだ…。
って…!感心してる場合じゃない!
「狼さん、賢いのね♡」
色気ムンムンで狼モドキを誘惑しようとする。
「クゥーン♡」
狼モドキ…。名前長いし、オーちゃんと呼ぶか!
オーちゃんは俺の頬を大きな下で舐める。
「くすぐったいって!」
いつもと同じ声のトーンで笑いながら発する。
しかし、オーちゃんの様子はおかしかった。
「はぁ?グゥルルル……!」
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