第20話 学校について知りたい!
「学校?!」
仙人の言葉に耳を疑う俺とラフェルさん。
学校って貴族しか通えないような凄いヤツだよな?!
「学校って、あの学校ですか?!」
「そうじゃ。」
慌てふためく俺達とは正反対に、落ち着き頷く仙人。
「今、ワシはダンジョン攻略を本気で行おうと思っている。
ご存知の通り、ダンジョンは出来てから3000年以上もの時が過ぎているが、1番高い層までクリアし辿り着いた者は居ない。」
ごくり。
静まり返った部屋に俺とラフェルさんと固唾を呑む音が響く。
「そこで、本格的にダンジョン攻略を進める冒険者を育成しようと計画したのじゃ。
今の時代、みんな生活の為にダンジョンに行っている。
危険性を配慮し、いつも同じ階層で狩りを行っているのじゃ。
なので、全然ダンジョンがクリアされない。
ワシはどうしてもダンジョンクリアの瞬間を見たいんじゃ!」
早口気味に言い切った仙人の額には汗らしき水滴が見受けられる。
仙人の目つき、声のトーンなどでダンジョンに対する熱意がこれでもかと言うぐらい伝わってくる。
「どうか君達には入学して頂きたい。
ヒカル、貴様の勇敢さに惚れたわい。バズりおめでとうだわい。」
「ありがとうございます…。」
仙人にそう言って貰えるのは嬉しい。
嬉し過ぎるが、俺にはラフェルさんを守らなければならないという使命がある。
籠もる俺を見て、仙人はラフェルさんの方へと視線を向ける。
「君のその金の瞳の良さを最大限まで引き出したくはないか?」
ラフェルさんの瞳をじっと見つめる仙人だったが、彼女は口を開く事なく俯いている。
訪れる静寂と気まずさ。
俺はその状況を打開するために、理由を告げようとする。
が、この事を仙人に打ち明けて良いのだろうか?
ラフェルさんが逃亡中の事はいくら、優しい仙人だと伝えてはならない。
俺は人が裏切る生物だとこの身を持って体感した。
紡ぎ上げてきた信頼という名の糸を一瞬で切られる喪失感と恐怖。
一方的に俺だけ信じていた事への虚しさ。
脳が真っ白になり、悔しさだけが残るあの感覚。
ラフェルさんをそんな目には合わせたくは無い。
「仙人、俺達バズったじゃないですか。その影響でファンの方が増えたんです。
その方々が俺らを探し回っているのでダンジョンから出れないんです。」
嘘をつく事は胸が張り裂けるぐらい、心苦しかったがラフェルさんの命がかかっている。
仙人嘘ついてごめんなさい。
心の中で深深々と土下座をし、謝罪をする。
目を丸くして聞いていた仙人だったが、突如不敵な笑みを浮かべる。
「そんな貴様らに朗報があるわい!学校は地上ではなく、ダンジョン内あるわい!」
部屋中に仙人の大きな笑い声が響く。
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今日は雨が凄いですね…。
雨に負けず、良い一日を!




