ロディの焦り
ヒカルを監禁した後の話です。
一方、ヒカルを閉じ込めたロディとローイは急いでネイネの元に向かう。
でないと、ヒカルの件がネイネに怪しまれてしまう。
行方不明なヒカルに戻ってくるのが遅い2人。
察しが鈍い人でも流石にロディとローイが関わっている事が分かるだろう。
また、ヒカルを殺す事はかなり前から計画していたが、ヒカルが居なくなった理由までは考えていなかった。
ロディとローイは詰めが甘い。
もし、誰にもバレずに殺したければネイネが居ない、ダンジョン攻略をしない休みの日に呼び出し、殺せば良かったであろう。
ヒカルにとっては、無事逃げられたので好都合だが......。
「ローイ!理由どうする?!」
周囲に会話が聞こえないように、小さい声を出すロディ。
また、急いでいるからか早口でローイに意見を聞く。
「何言ってるか、聞こえねぇ!」
ロディはイラついていた。
急いで理由を決めなければいけないのに、ローイにそれが伝わらない。
走ってる音のせいもあり、声がかき消される。
「だからぁ!あの無能が居なくなった理由はどうするって聞いてんの!」
イラつきから声を荒らげる。
数秒後、冷静になり声を荒げた事を反省する。
(誰か、聞いてないよね...?)
誰かが聞いていたら、この計画がばれ、ロディ達は捕まってしまう。
急いで周囲を見渡すが、人影と思われる物は無い。
(正直焦ったけれど、良かったわ...。)
ロディは知らなかったが、この時他の冒険者が配信をしていたのだ。
ロディの発した大声は聞こえるか聞こえないかぐらいの音量だがその配信に入っていた。
この時から。いや、ヒカルを消そうと計画していた時から彼女たちの人生は破滅へと向かっていた。
そうこうしているうちに、ネイネとの待ち合わせである場所に着いてしまった。
(ヤバい、ヤバい...。ヒカルの理由何も考えてないっ!)
額に汗がじんわりと滲んでいく。
額だけではなく、徐々に握りしめていた手のひらにも汗が出てくる。
着いたその場所にはネイネが居た。
「やっほー!おふたりさん、遅かったね!」
満面の笑みでロディとローイに手を振るネイネ。
こんな良い子と一緒に居て良いのだろうか?
ネイネの笑顔にヒカルにやった所業を一瞬、反省する。
「そういえば!ヒカル、遅くない?!2人も遅かったけど、流石にヒカル遅いって!モンスターにでも出くわしちゃったのかな...?」
いつもの明るい声が少し濁っている。
「ヒカルが居なくなった理由、何か知ってる?」
ネイネが首を傾げながら、ロディとローイに尋ねる。
脳筋でアホなローイは当てにならない
焦りながらも、ロディは口を開く。
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良い夢を。




