第11話 膝枕をしたい......
直ぐに彼女へ駆け寄る。
「あっ、ありがとうございますぅ......。」
グッタリとしながら、うなだれる彼女。
ついさっきまで、ゴブリンに強く握りしめられていたので、まだ気分が優れないのだろう。
「こんな、体勢ですみません......」
口角を無理に上げ、強ばった作り笑いで謝る。
「全然大丈夫ですよ!安静にしていて下さい...!」
「またまた、ありがとう...ございます。」
寝る女性を見て、ふと思う。
ダンジョン内の床は硬く、小さな石がまばらに落ちているため、痛いのではないだろうか?
周りには何も枕代わりになるような良い物もない。
だったら、俺が彼女に膝枕をすれば良いのでは...?
そんな案が俺の頭を埋め尽くす。
いや、これは決して卑しい意味とかは無く......。
ただ単に彼女を休みやすくしてあげたいってだけで......。
自分で自分に言い聞かせる。
待てよ、俺!彼女は嫌がらないだろうか。
こんな変な男に膝枕されるなんて...。
そんな葛藤の末、気づいたら俺は口にしていたのである。
「あの...。もし俺の膝で良ければ、この上に頭を乗っけて休んで下さい。
ここの床は小石も多いので、痛いかなと......。」
「えっ、あ......。良いんですか?!是非ともお願いします......」
完全に挙動不審だったが、彼女は快く了解してくれた。
「なら!ここに頭をどうぞ...。」
正座の姿勢になり、自分の太ももを指差す。
ゆっくりと頷き、俺の太ももへと頭を持ってくる女性。
銀髪でサラサラとした髪と彼女の温もりが俺の太ももを包んで行く。
「助かりました......。ダンジョンの床、本当に痛かったのでゆっくりと......休め...ま...」
そう言いかけ、瞼を閉じっていく。
あんな出来事の後だ。安堵感や疲労で彼女は寝てしまった。
ダンジョンの無音の中、彼女の寝ている姿を眺めてしまう。
長く伸びたまつ毛、綺麗に通る鼻筋、タレ目気味な黄色の瞳。
「可愛い...」
ふと、声が漏れてしまった。
俺、本当に膝枕してるんだよな...?
勢いで言ってしまった提案がまさか、受け入れられるなんて!
太ももに美少女が居る緊張で顔が熱くなっていく。
誰にも膝枕された事無かったし、まさか、自分が美しい女性に膝枕をするなんて思ってもいなかった。
そんなことを考えていると、俺は激しい眠気に襲われた。
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そして、とうとう本日は金曜日ですよ...!
では、良い一日をー!




