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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

調停者と忘却者のパラドクス・トランクス ー断片たちの追憶ー

夜空の島にて、都市で叫ぶ

作者: 桜兎の梅花

魔術名が難しいですが頑張ります。

..都市の夜空は星々がきれいに輝いているが...、現在、その都市は大きな混乱が生じて、人々は恐怖により錯乱し、都市は暴徒であふれ、荒廃していた...。


この都市、"グッダイト・ボリュム" は水上天空都市の一つであり、上位者の信仰や法を重視した社会となっており、大きな勢力で七神裁定教会や焔猫星神の神社や様々な神の居住区がある...。


観光業でも有名な都市であり、ここには様々な種族のものたちがこの都市に集まり、経済も発展しているので、治安もいい....はずなのだが..、この都市は現在に至って見るも無残に荒廃し、元の観光で有名な場所だって無人化し荒れ果てて、ビルであったものに植物の(つる)や多くのヒビ割れが目立っている...。


そんな中、一つ大きな軽快で鋭い音が都市に生じていき、都市の高層ビルの上空に響いている...。


"ガチャッリッッッ...!!バッキンッッ!!!"


そんな機械じみたここにはかみ合わないような音が響いた...。


背中に装着している高速移動装置...、通称、スパイダー・マインドの中央エンジン部分である″糸”が千切れそうになる音が聞こえる。


さらに、両手首、両足に装着された魔道エンジン部品である飛行補助装置"鷹のかぎ爪"もそろそろ稼働部分である糸が停止ランプが作動しかけている...。


″ああ...、両手首、両足首に装着している飛行補助装置にも致命的なエンジン部分に破損が見られる..、...そろそろ、ここまでか..。″


私はそう思い、様々な可能性を考えて、自分にこの先何が起こるのか、と最悪な結末を思い浮かべた..。


..しかし、ふと近くにあった倒れたビルの割れた窓ガラスを移動しながら横目で見てみると、一瞬ではあるが、私の頬がこの先に起こるであろう恐怖で引き攣っているはずなのに、なぜか人を嘲笑うかのような笑みを浮かべていた...。


笑みを浮かべながら私は、スパイダー・マインドに右手で強化術式を補強した糸を絡ませて、魔法陣を展開していく...。


そして、私は追ってくる追手に対して、右手で持っていたクロスボウの矢を直球で発射した...。


..矢が彼らに当たる前に、追手は矢のほうを手で撃ち落とす...。


ここまで追手が来ているのが見え、その姿を見るや否や犬のような仮面を持つ不気味さや黒い外套を着飾っているのが見える...。


「..かかってこい...。クソワンワン野郎...!!」


私はそんなことを言い放ち、彼らに対して炎の初級攻撃魔術を放った...。それが彼らに当たる瞬間、攻撃が彼らの前に突如として現れた緑色の円いカプセルみたいなものが彼らを覆い、炎を防いだ...。


炎の強さはいつもより倍なのだが...。ここまで来て、追手には何一つ通用しない結果を残した...。


..だが、これは想定済みだ...。


「..はあ...。やっぱり、そんな感じなわけか...。マジでめんどくせえなーー。」


魔術使いとして、異形の神や怪物、バイオ生物や魔獣たちと戦ってきたが...。


「...こんな凸がついたようなキメラみたいな能力や神権を持った奴らとは戦ったことはないんだよな...。」


ゴシューッと白い煙を上げながら、虫と機械の中間のような見た目のキメラ?らしき怪物がその特徴的な蜘蛛のような4本足で追ってくる...。まあ...。こんなごたごたした異形生物はこれまで見たが、神だの、●●の怪物だの...。もう分けわからんほど、多く見たが....。


「...なんで、こんなにキメラ多いんだよ?!マジでいいかげんにしろ...ッッ!!」


..クッソ...!!こんなに敵の数が多いとは報告で聞いてないぞ?!...報告では、突如として街全体に虚構の匂いがする魔力が充満し、時空が歪み、街が荒廃する羽目となった...。


私はそう思いながら、速やかに天空をすべるように移動した...。"シュルシュルッッ!!"、と独特の金属と繊維の多い物質が触れ合うときに鳴る歪な音が大きく、いつも通りの習慣で聞こえながらも、頭が痛くなるほどの大きな音に目をしかめながらも、体勢をすぐさま立て直しつつ、スライド移動を行っていった...。


..5層あるビルからビルの間を素早く2、3個ほど、ビルの角に錨を引っかけて下から上へテコの原理のような動きで移動し、次に壁に沿っていきながら移ろうと体勢を変え...。


"ドガッッッ!!!ガッシャーーーンッッ!!"


..目の前にそびえたっていた廃ビルが唐突に大きな音を立てながら、中心からヒビが周りに入った大きな穴を作った...。その際に破壊されたガラスの破片と黄土色の砂埃が視認できる...。


その黄色い砂埃が舞う中央から先ほどのキメラがはい出てきて、その特徴的な赤い4つ目が俺をにらむかのごとく、怪しく光る...。


「...上等じゃ..!!誰が死んでたまるか、〇〇野郎っっっ!!」


そう叫び、言い放ちながら自身を奮い立たせたが、キメラの右前足部分が唐突に急接近して、自身の目と鼻の先に2秒でも着く距離であることが視認できた...。それを私は急遽、右半身をひねり、臀部ギリギリを擦る勢いでかわした...。


..その速度のまま、今度は左半身をひねるように左片足に重心を移しつつ、左にある廃ビルの壁の側面に着地する...。要は今立っている場所がビルのヒビが入っている窓ガラス部分であるということだ...。


そこで割れたガラスの破片が片頬を切り裂いたり、腕やズボンの部分を現在進行形で切り裂いたりしているが...、あちらにいるキメラは傷一つつかなかったかのようにスピードを落とさず、"シュゴーッッッ!!ジャキンッ!!ジャキンッ!!"と特徴的な音や合計の8本足で追ってくる...。


"..っち!!もうここまで来たのか...。補助機で動く速度も上げたのに、ここまで早いと相当、生体改造を受けたか..、元々設計された機能のためか...、いや、考察はいい..。今はこの蜘蛛野郎をどうにかするのが先だ...!!"


..そう思い、私は腰にいつも下げてきているリボルバー式の魔術付与型機械銃を空いた片手を使って目の前にいる機械仕掛けの蜘蛛もどきに狙いを定めて、引き金を引いた...。


発射された弾は赤い閃光のような光を発したあと、勢いよく目標に向かって、ぶつかった..。ぶつかったときの衝撃波と共に魔法陣による爆炎が生じさせた...。


..その瞬間を私は見るも否や、..急速に後方に体勢を変えないまま、バックしていく...。


...そして...、問題であろう奴が砂煙の中から何事もなかったかのように勢いよく8本足を空を泳ぐかのように横に向けて、こちらに突っ込んでくる...!!


"来たか...っっ!!"そう確認した次の瞬間に私は、空中で奴の勢いがついた足による攻撃をさけながら勢いよく片方の右手の甲に刻まれた紋章を自身の鼻先辺りに掲げておき、今まで貯めておいたなけなし魔力を使い、狙いを見定めながらすかさず詠唱を行った...!!


「."..屑鉄の血、星屑を飲み干し世界を崩す鯨、暗闇を照らす知恵の灯台、探求の獣道を開拓し、我々を導き給え...。我が世界を飲み干す開墾の箱船である屑鉄の鯨よ...。亡霊を薙ぎ払い給え...!!"」


...そう唱えると、私の周りに空気の膜のような球体が張られ、その周りを一陣の風がクルクルとリズムを刻み、一周回った後...、突如として自身が立っていた廃ビルのコンクリートが全部崩壊し、こっちに勢いよく向かって当たるかと思いきや、身体に触れる一歩手前で止まり、コンクリートの意思の破片や経年劣化した鉄屑のような部分もこちらの身体に来て回り、私の真上でとある生物の形を一瞬で形が集まっていき...。


..それはまるで深海を優雅に泳ぐような鯨のような生物の形をとった...。それはこちらへと向かってくるキメラを見る否や、勢いよく体当たりをする構えを持った...。


「"屑鉄ノ鯨(Elegante)による(Jagd mit)優雅な狩り(Altwalen)"!!」


..その言葉と共に屑鉄で構成された鯨が潮を噴くような行動を起こしながら、キメラのような怪物に突っ込んでいった...。


..キメラはそれを避けようと動こうと特徴的な蜘蛛脚をバタつかせるが、もう遅い...。キメラが避けようとして、右に重心が寄った瞬間、一瞬にして屑鉄で出来た鯨が衝突し、大きな破壊音と砂埃と灰色の煙が立った...。


..もう、補助機の魔術で強化したワイヤーが壊れてしまったので、私は残りの残量エンジンを確認しながら、怪物がいたであろう場所の様子が安全に視認できるであろう位置に素早く降りる...。


..キュルキュルッと独特の擦り切れるような音を聞きながら、降下している最中、砂埃が晴れてきた...。"これが私の予想通りなら案の定...。"


...私はそう思いながら降下が終わると、私は素早く廃ビルの残骸に隠れ、周囲の様子を探索用の魔術で探る...。

"前方、後方、左右、それ以外の天地において敵の反応なし...。"そう思いながらも私は警戒を怠らず、キメラがいるであろう位置を視認した...。


..そこでの様子は....。


「..流石に傷は負わせたようだな...。」


..上半身の身体の半分がえぐれ、蜘蛛脚3本ほど吹き飛んでいるキメラ(アイツ)が見えた...。


しかしながらまだ、背後にある触手や特徴的な4つ目がグネグネ、グルグルと動いている...。


"...さあ、最後の仕上げをしようか...。"私はそう思いながらも、私は持っていたリボルバー式の魔術付与型機械銃を取り出して、狙いを定めて...。


"ドンッッッ!!"


...最後の引き金を引いた...。硝煙が銃先から昇り、灰色の煙が私の鼻腔をくすぐる...。


..関係ないが、私のバカンスも台無しになった...。辛い...。



カクテル呑みたいですね...。

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