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黒猫は眠らない  作者: 鳩胸 ぽっぽ
二学期・スタート!
95/137

修学旅行、少し前

非常に申し訳ないんですが、現実回が少し長くなりそうな気がします。

 生徒会の仕事もあるが、なお忙しいのは修学旅行だ。

 修学旅行も間近に迫っているし、修学旅行の夜、もちろん寝泊まりするんだが、誰がオレと同室になるかでもめ始めた。


「あ、私つかさんと同室がいー」

「を、ヲタクも!」

「わ、私もぉ……」


 と、女子三人が手を上げ。


「はいはい、俺も!」

「僕こそふさわしい」

「おれおれ!」


 と、エロ三人衆も手を挙げていた。もちろんそれは女子たちの強い非難と、先生から男子と同室はダメってばっさり切られたのだが。

 それで、女子が集まりじゃんけんで決めることになった。彼氏がいる子以外は参加するようだ。ズボンにしただけでこの人気とはオレの顔って怖え……。あの兄貴の妹なだけあるぜ……。


「よっしゃぁあああああ! ヲタクが勝ち取りましたぞーーーー!」

「くそう……」

「大体あなたがたは都合が良すぎるのですぞ! スカートの時は怖くて話しかけられなかったではありませぬか! ズボンにした途端掌返すのはみっともない!」

「ぐぬぅ……」

「ふはははは! 推しと同室になるのはヲタクとしては必然なのですよっ!」


 怖えよこのヲタク。

 まァ、言ってることは一理ある。それは周りも理解はしているっぽい。だからこそ反論ができてないが、酒井が。


「でもゲームを一緒にやる前まで怖がってた一人ですよね……?」

「うぐっ」

「あ、あんたも怖かったんじゃない! 自分だけ棚に上げるな!」

「そうだそうだ!」

「は、はん! でももう遅いですぞ! 同室がこのヲタクだというのはもう変えられようのない未来なのです! 悔しかったらタイムリープでもして過去を改変してくることですな!」


 すげぇ。ヲタクが煽ってる。

 なんでそこまで同室にこだわるんだよ……。オレはゆっくり過ごしてェから静かな奴ならだれでもいいんだけど……。


「というか、酒井もオレと同室がよかったの?」

「は、はい……。ゲームのこととかもっと教えてもらおうかと……」

「あー。なら今度の土曜一緒にゲームやるか?」

「やりましょう! 新たなエリアのトウホクエリアを冒険しませんか!?」

「とう、ほく?」

「最近ゲームできてないもんねぇ。最近また新たなエリアが解放されたんだよ。トウホクエリアっていってね。東北だよ」

「あー、ならいってみるか」


 土曜なら何の用事もねェしなァ。

 ここ2、3日ゲームにログインできてなかったがトウホクエリアが解放されていたとは。これで北日本はだいたい解放された感じなのかな。

 あとは中部、近畿、中国四国、九州か。


「ヲタクも行きます!」

「え……」

「私も行きたいなー」

「え……」

「酒井お前露骨に嫌な顔するなよ。どんだけオレのこと好きなの?」

「何の話してるの? 混ぜて私たちも!」


 と、机に群がってきた。

 うるせェ……。すげェうるせェ。ロングホームルームだからといって自由に話していいわけねェのに女子どもが群がってきやがった。

 オレはうるせェというわけにもいかず困惑していると。


「君たち! まだ授業中だろう! 席に戻りたまえ!」

「げ、岩島……」

「まだ授業の最中だ! 世間話は休み時間にしろ!」


 岩島が注意してくれた。

 オレはありがとうとジェスチャーすると気にするなといわんばかりの仕草を取る。ナチュラルイケメンだなァ。人間、やっぱ顔じゃねェな。


「では、修学旅行の班で集まって自由時間、どこにいくか相談する時間としよう。危険な場所や心霊スポットなど興味本位で行く場所を決めないように。修学旅行は学ぶ旅行なのだ。そこら辺を……」

「堅苦しい話はいらねぇからさっさとしろ!」

「……こほん。そうだな。では、班で集まって決めてくれたまえ」


 









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