表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒猫は眠らない  作者: 鳩胸 ぽっぽ
トウキョウ・カントウエリア
8/137

バッツ工房

 デスペナルティの時間も過ぎたのでゲームに再度ログイン。

 オレは事務所に戻っていた。リスポーン地点がここだから当たり前なのだが。


「お目覚めかい?」

「っす」

「リーダーとのクエストどうだった? うるさかったしょ」


 と、女の人が笑いかけてきた。

 

「ああ、自己紹介まだだったね。私はラズベリィ。役職は恋人。よろしくね」

「っす、ラピスラズリっす。役職は悪魔っす……」

「こんなかわいい子が悪魔なんてねぇ……」

「いや……まァ、それはいいんすよ」


 オレはとりあえずベッドから降りる。

 リーダーはもうログインしているようで、事務所でほかのプレイヤーと談笑していた。オレがログインしたことに気づき、オレのほうを見てくる。


「大丈夫だったかい!?」

「まァ……。それよりあのモンスター、なんなんすかね?」

「さぁ……」

「あのモンスター?」

「ああ、僕たちはクエストの帰りにものすごい敵と出会ってね」


 リーダーは機械神とブラックドラゴンのことを話していた。

 わかっている情報は名前だけということ、私が少し改造されて新たなスキルを手に入れていることも告げる。

 リーダーは今からその魔物の情報を調べるべく、魔法世界のトウキョウの一部と化してしまったエドガワ区で調べてみるらしい。


「少しばかり事務所を僕は離れるよ。ラズベリィ、ラズリさんに生産職のバッツを紹介してあげてね」

「おっけー! いってら!」


 そういって事務所を出ていくリーダー。

 バッツ?


「さて! バッツっていうのはうちのメンバーで役職は塔! うちのメンバーの数少ない生産職の人だよ。素材さえ用意すればいいものを作ってくれるんだ。ちょうどログインしてるし向かおっか。すぐそこだよ」


 そういって、オレの手を引くラズベリィ。

 階段を駆け下りて、向かった先は向かいの建物。向かいは生産職の人が持っている工房だと思っていたが、どうやらここがバッツさんの本拠地らしい。

 武器、防具などはバッツに任せるのがうちの方針なのだとか。


「おう。新入りか?」

「そう! 初心者ですぐスカウトされた有望新人だよ。ラピスラズリっていうんだ」

「うっす」

「ふーん……。お前さんの武器は?」

「銃っすね」

「なるほど。銃か」


 と、バッツさんはどこからか拳銃を取り出してきた。


「餞別としてやるよ」

「あざっす」

「拳銃があれば接近戦でも少しは戦えるだろ」


 なるほど。

 接近戦なんて考えたことなかったぜ。オレは遠くから狙撃して倒すスタイルだから接近戦には基本的にならないし、させないしな。

 一応、接近戦用に拳銃も持っていたほうがいいというわけだ。


「ただ狙撃手みたいなもんならうちにもいたろ? 被ってねぇか?」

「あー、あっちは弓だしねー。大丈夫じゃない?」

「ならいいんだけどよ」


 弓使いもいるのか。

 オレは拳銃の使用感を少し確かめるべく、一回だけ発砲してみる。現実のような反動はそこまでない。

 なるほど。小回りが利く分接近戦はやっぱこっちだ。まァ、接近戦二は基本的にさせないのが一番ベストなんだけどな。


「おー、こっからあの的狙えるのすごいねー」

「ここ試し打ちエリアじゃねぇぞ……。あとスキル使ってる様子も見れねぇ。お前、どんな狙撃の腕してんだ……」

「狙撃だけは自信あるんで。暇なんでラズベリィさん、クエスト行かないっすか?」

「うん。いこ? じゃ、バッツ! また武器頼みにくるね!」

「おう」


 オレらはとりあえず再びモンスターを倒しに、トウキョウの平原に向かうのだった。











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ