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黒猫は眠らない  作者: 鳩胸 ぽっぽ
試される大地ホッカイドウ
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再び舞い戻る

 ゲーセンでいろいろと発散してきたのでもうログインしても大丈夫だと思う。

 オレはヘッドギアをかぶり、ゲームの世界に入ったのだった。サッポロの事務所で目が覚める。


「お、ログインしたね」

「久しぶりな気がするわねぇ」

「1日ログインしてなかっただけっすよ。久しぶりって程でも……」


 ないのだが。

 オレはまたあのバラト霊園に向かわなければならない。トラウマにこそなっているが、もう克服できたと思う。仕組みが分かればこっちのもんだ。

 で、大事なのは、本当の道に行ったら何があるのか。それを確かめなくてはならない。


 また、あのループ世界に行くっていうのははたから見たら頭おかしいと思われそうだ。


「じゃ、またオレいってくるっす」

「せわしないねぇ。どこいくの?」

「バラト霊園に」

「バラト霊園……?」


 オレは行き先を告げ、一人でバラト霊園に向かう。

 すると、再びバラト霊園に迷い込んでしまったのだった。一昨日と同じルートで行くとやはりこの霊園にたどり着くらしい。

 オレが霊園に来た時、また、女性が一人……いや、二人たたずんでいた。ミヨシさんと猫原さんだ。


「あれ、二人も来てたんすか」

「ああ。正規ルートで行ったら何があるのか気になってな……。一人で来るのも怖かったからついてきてもらった」

「お、ゲームの世界では初めてやなぁ。うちはロシアンブルーって名前でやっとるわ。ロシアンでもブルーでも好きなように呼びや」

「ラピスラズリっす。よろしく頼んます」

「おう。で、コタローちゃんはいないんかい?」

「コタローは今日家の用事でそもそもログインしてないっすね」


 コタロー、あれでも一応お嬢様だからそういうあいさつ回りとかあるらしい。大変だよな。


「あと今回はうちら以外にも先客おるみたいやわ。変な女の子たちがおる」

「変な女の子たち?」

「うひょひょとか叫んでるわ。そろそろループしてくるんやないか?」


 そういうと、背後からうひょひょという声が聞こえてくる。

 

「やややっ!? まっすぐ歩いていたはずなのになぜまたあなたたちと出会うのですかっ!?」

「と、うひゃあああああああ! ラズリ様ぁあああああ!」

「ヲタクに天堤……」


 変な女の子の正体はこいつらのようだ。

 どうやら二人でヲタク仲を深めたいと肝試しすることになったらしい。で、噂で聞いたこのバラト霊園に来たということだ。

 バラト霊園に来たはいいが、数時間も抜け出せなくなって二人で困っていたらしい。


「ここループするんだよね」

「なんと……!」

「メビウスの輪ですな!」


 そのたとえはあってる。

 一応、ルートは覚えている。ミヨシさんも覚えてるっすよねって言ったら、覚えていたらもうすでに行っていると告げた。

 で、ロシアンさんが「来たはいいけどルート覚えてなくて詰んでたんねん」とぼやいた。おい、ルート覚えてなかったらまた一からあのトラウマの採掘だぞ……。


 とりあえず、オレは脱出するためのルートは覚えてるので、その通りに行くことにした。

 まずは赤石家の墓石を壊す。また再び鍵が手に入った。鍵はこの霊園から出たら消滅する仕組みのようで、しまった鍵は消えていたな。

 そして、鍵を手に入れて歩くと今度は分岐点が現れる。↑↑↓↓←→←→BAというのが嘘のルート。その真逆をいけばいい。


「だから戻って、戻って……」


 そうして、覚えてるルートをたどった先に会ったのは。

 南京錠で封鎖された謎の道。鉄製の柵で仕切られ、この先にはいくなといわんばかりの道があった。


「おどろおどろしい……」

「この先なにがあるんですか……?」

「わからん。この先はオレも行ったことねェし」

「ここは初めてだな……」

「なんや偉い怖いで……?」


 さぁ、何が待ち受けてるのか。









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