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黒猫は眠らない  作者: 鳩胸 ぽっぽ
トウキョウ・カントウエリア
23/137

悪質なプレイヤー

 次の日、昨日は夜遅くまでプレイしてやっと砂漠を越えられた。

 砂漠を越えた先には街があり、現代風の街がある。車が走っており、人が暮らしていた。服装もいたって普通の洋服だった。


「チバって普通のチバみたい。未来の都市なんてないし、魔法っぽいのも見当たらないね」

「そうですね……。ここはどちらにも呑まれなかったんでしょう」


 砂漠化していることを除けばいたって普通だった。

 オレは舗装された道路をバイクで走っていると、突然後ろになにか黒い車がついてくるようになっていた。

 不審な車。オレらは結構曲がったりを食え返して振り払おうとするが、妙についてくる。


「なァ、後ろの車変じゃねェか?」

「そうだね。煽り運転かな」

「不届きな輩がいる者ですね!」


 その時だった。

 その車が急にスピードを上げてきた。オレたちにぶつかろうと距離を勢いよく詰めてくる。オレは歩道に乗り上げて躱すがクンツァイトたちは躱せなかったようでそのままぶつかってバイクがぶち壊れてしまう。


 悪意あるとみていいな。

 オレは銃を構え狙撃する。顔が丸見えだぜ。


「てめぇ、やりやがったなゴラァ!」

「やっぱりプレイヤーかよ。どんな教育受けてんだテメェ。怒鳴ればビビると思ってんじゃねェぞ」


 男は剣を取り出してくる。

 こういう人様に暴力をふるうのはどのゲームにもいる。前作にもいたくらいだからな……。オレはホバーウイングで一気に飛び上がり、降りてきた二人を狙撃した。


「なっ……」

「狙撃手に距離を取らせちゃダメだろ。お前ら二人のせいでオレのダチのバイク壊れちゃったじゃねェかよ。オイ」


 狙撃で殺さないように急所を外した。

 オレは銃を構える。


「オレはこの位置じゃ絶対外さないぜ? 死にたいんならオレのバイクも壊してみろよ」

「……ちっ」


 男二人は車に乗り込んで逃げようとしていた。

 オレは地面に降り、銃を構える。狙撃手から簡単に逃げられるわけねェだろ。なめてんのか。逃げるときに追撃されないってのは間違いだぜ。

 オレは弾を放った。

 

 二発の弾が、車のタイヤにぶちあたり、車のタイヤがパンクして車がスリップする。電柱にぶつかって、車の正面がへこんでしまった。

 男二人は扉を開けて出てくる。オレは片方の頭を狙撃して倒す。


「自ら距離を取ってくれるなんてやりやすいことこの上ねェなァ!」


 自ら距離を取ってくれるから威力倍あがりだぜェ!

 片方は狙撃を警戒して出てこない。車の陰に隠れて狙撃をやり過ごそうとしているようだ。さすがに障害物があると狙撃できんな。銃弾は車を貫通はしないしな。


「しゃあねェ。逃げるか……。ああされたらものすごい面倒だし……」


 オレはバイクにまたがり、逃げることにした。

 二人はキルされちまったからな。バイクもぶっ壊れてるし、二人は死に戻ってしまった。リスポーン地点を変更してないからトウキョウの事務所で再復活するだろう。

 となると、チバ探索はオレ一人かな。誰かオレの道連れとなってくれる奴いねェだろうか。











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― 新着の感想 ―
[一言] 車のタイヤや、エンジンユニットなら銃弾が貫通するのは難しくなります。しかし、車のドア等は簡単に貫通します。タイヤか、エンジンユニットの裏に隠れたんでしょう、わかってんな、この害悪プレイヤー.…
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