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黒猫は眠らない  作者: 鳩胸 ぽっぽ
トウキョウ・カントウエリア
15/137

セタガヤ八幡宮の戦い ①

 セタガヤ区はどうやら魔法世界に侵されているようだった。

 ビル群ではなく、中世のヨーロッパのような街並みがあり、剣を持ち歩いている人も日本のようなファッションではない。

 そんなセタガヤ区を眺めつつ、オレらはボスの魔物のところに向かう。


「どんな魔物だろうか……」

「魔法世界なんだから結構強そうな魔物じゃないかしら」

「……変なのは困るが」

「まァ……序盤だしそこまで変なのは出ないと思うすけど」


 序盤で変なのだされたら困るぞ。

 オレはボスがいるとされる場所、セタガヤ八幡宮らしき場所にやってきたのだった。魔法世界の日本にも神様を信仰する文化はあるようだ。

 まァ……宗教はどこの国にもどの時代にもあるしなァ。


 八幡宮につくと。


「いるな」

「あれかしら」

「あれだ」


 八幡宮の目の前に、鎧を着た亡霊のようなものが立っていた。

 刀を持ち、八幡宮の目の前に鎮座している。この魔物がボスのようだ。魔物名はヨシツネの亡霊という名前だった。

 

「気づかれた」


 ヨシツネはこちらに気づく。

 刀を構えていた。オレは距離を取り、銃を取り出す。そして、一発早々ぶち込んだ。が。


「刀ではじいた……」

「厄介だね。戦闘開始だよ」


 オレらのバトルが始まる。

 オレは距離を取る必要がある。少し離れなければならない。どどんどんさんがオレが距離を取るために必要な時間を稼いでくれている。

 遠距離攻撃だからオレはヘイトを貯めやすい。距離を取らねば不利であるのに、距離を詰めてくるのが厄介なんだよこっちにヘイトが向くと。


 オレはホバーウイングで飛び上がり、鳥居の上にまたがった。

 距離を稼ぐ一番の方法が高さ。距離を詰められても近づけないのならこっちが有利だ。ホバーウイング買っといてよかったぜ……。

 オレは鳥居にぶら下がり、銃を構える。体が揺れて少し照準がブレるが、問題ねェな。


「狙撃手は早々に潰しておかないと厄介になるぜ」


 オレは銃弾を放った。

 放たれた弾はヨシツネの頭に当たる。いい威力が出たがまだ死んでいないようだ。


「刀ではじけるにしても戦闘中じゃ防御できねェよなァ!」


 ヨシツネは現在剣で切り合っている状況だ。

 その状況でガードできるほど周りが見えているかといわれたら疑問。初手でつぶさなかったのが仇になっているぜ。

 オレは再び銃を構えると。


「ラズリちゃん、危ない!」


 ラズベリィさんの声が聞こえたと思ったらオレの目の前に刀が飛んできていた。

 そして、その瞬間目の前にヨシツネが現れる。刀を投げてワープしてくんのこいつ……! オレは体を思い切り揺らし、切りかかるときに思い切りのけぞるが、刀が腹部に突き刺さった。

 オレはぶら下がる力が少し緩み、そのまま下に落下していく。


「大丈夫かい!?」

「なんとか無事です! ワープなんて聞いてねェよ」


 高くても刀をこちらに投げつけられればこちらにワープしてくるのか。相当厄介だぜ。狙撃手にとっての有利な条件をことごとく潰してくるじゃねェか。

 それに、ダメージも大きい。あと一発受けたら死ぬ。防御が低いからな……。あまり攻撃を受けたくないのは確かだ。


「さて、どう倒すかね……」


 オレはラズベリィさんに回復魔法をかけてもらった。









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