9話 離宮完成、堀を掘る、裏門作り
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
さて、離宮はこれでいいだろう。謁見の間への通路も作ったし、これで良しだ。さて、離宮はできたからクレールに言わなければ。内装を手がけてもらわねば。
それに明かりが欲しい所だな。太陽を作るとまではいかないが、何か全体を明るくする照明が欲しい所なんだが……魔界にいるな。仕事か? まあいい。後にしよう。
それよりも離宮が出来たので召喚だ。召喚陣を起動して召喚を行う。対価は無しだ。さて、今回の結果はどうなるか。
『我が問いに答えよ。眷属をここに』
「ぎゃぎゃぎゃ」
『ふむ、ゴブリンか。望むのなら仲間の元へ連れて行ってやろう』
「ぎゃぎゃ! ——————……ぎぎゃ」
『今回も駄目か。まあいい。いつもの所に入れておくか』
あれからビッグファングボアもまた降って来たので魔物処理所に入れておいてある。解体所だったか? ……まあいい。とりあえず入れ物は作ってあるのだ。そこに入れるだけだ。
ゴブリンの反応も5体に減ってしまっているが、仲間割れを起こすのだろう。定期的に減るのだ。奴らは共食いをして、魔石を食っても強くなるからな。放っておけば強くなるのは良いことだ。
門番には持って来いである。ある程度の強さを持っていないと来れないという方が希少性があると言うものだ。……問題は人間の言葉が解らない事か。覚える環境に無いからな。こればかりは何ともならないな。必要になれば覚えよう。
ともかくクレールが居ないと話が進まないな。居住区を作り始めるか。それには建材が必要な訳だが、何処から取るか。
解らないときは前世の記憶に頼るに限る。それでも解らなければそこらへんにいる悪魔に聞けばよい。そこら中にいるからな。
何でもクレールが雇ったようだ。内装を取り繕うのには人手が居るのだとか。クレールだけでは回らんらしい。だろうな。私でも暇が無ければ人手が欲しい所だ。城は1人で作ったがな。そこは拘るところだったからな。
さて、前世よ。何処から建材を得るのがいい。……地下だと? ここが地下だが、何を言っているんだ? ここより地下の階層を作るのか。成る程。城の基礎はそのままに、下へ階層を伸ばせという事か。
何に使うかは後で考えればいいだろう。面白そうじゃないか。では階段を何処かに作らねばならぬな。どうするか。城壁の中に作るか外に作るか……。
外だな。外にしよう。建材を運ぶのが大変だが、ここは外に決まりだ。城壁の基礎も崩すのは不味いだろう。さて、掘り進めるには何処が一番いいか。……城門が1つなのも問題なんじゃないか?
侵入者用に前の門は必要だが、裏門があってもいい様な気がするな。そうするか。裏門から下の階層に移動する。うむうむ、中々にいい構造になるのではないか?
そうなると何処に作るのがいいか。……その前に足りないものは無いよな? 城門を増やすとしてだ。他に足りないものはないか?
『おい、お前』
『は、ハイ!』
『この城に足りないものはないか?』
『この城に足りないものですか?』
『そうだ。何かないか?』
『えっと……堀……ですかね?』
『ほう、堀か。水は無いが空堀でも問題ないか。成る程成る程。参考になった。感謝する』
『あ、ども』
ふむ、堀か。下への階層を伸ばす前に堀を作って建材を確保するか。成る程、堀なあ。3m程でいいだろう。人間の倍ほど掘っておけば問題あるまい。
そうなると地下の階層は8m程下げないといけないか。まあいいだろう。天井も低いと窮屈だから10mくらいは欲しいか。そうなると20m程掘り下げないといけないな。
建材が沢山出来るではないか。良いぞ良いぞ。さて、まずは堀を作らねば。深さは3mあればいいとしてだ、幅は……10mもあれば足りるか。
掘り下げた部分の土をドンドンと建材に変えていく。ドンドン城らしくなっていくではないか。良いぞ良いぞ。3日掛けて堀を掘り終わった。
さて、居住区を作るわけだが、それよりも前に召喚だな。ともかく合間合間に召喚をやるのが良いのだ。何故か中毒性があるのだ。ゴブリンしか出ないがな。
しかし、ゴブリンにも色々とあることが解って来たのだ。好戦的な奴から、こちらの力が解る奴、魔力の強い個体も居るのだ。中々に興味深い。今回はどんなゴブリンが出てくるのか。ゴブリンとは決まっていないのだがな。
『我が問いに答えよ。眷属をここに』
「ぎゃぎゃ!」
『ふむ、中々の魔力量だな。仲間は向こうだ。向かうがよい』
「ぎゃ!」
……走って行ったな。奴は教え込めば魔法を使えるだろう。そんな無駄なことはしないがな。どうせ倒されること前提なのだ。教えても倒されれば何にもならん。……余程暇になれば考えよう。
それよりもクレールだな。まずはこの暗い空間を何とかしよう。明かりも要らないのだが、明かりがある方が映えるだろう。特に人間には見えぬのだからな。
侵入者は人間を想定しているのだ。であれば人間からも見えた方が良かろう。見せてやるのだ。我が城を。見て感動するがいい。
『クレール。ここにいたか』
『カルネラ様! すみません。探していただいて』
『うむ。それでだ。この空間を明るくしたいのだが、何かそう言った事を出来る道具はないか?』
『この空間一帯を……ですか?』
『うむ。出来れば侵入者に城が見える方がよい。何とかならぬか』
『そうですね。……農業用の照明が一番明るいと思います。その、太陽を模していますので』
『それはいい! それを導入できぬか?』
『そうですね……手持ちの資金が半分になりますが、よろしいですか?』
『それで私が困ることがあるのか?』
『そう……ですね。何も死体がでないと20日で干上がります』
『死体は何かしら出る。問題ない。やれ』
『解りました。この広さだと……5日程頂きたいのですが、よろしいですか?』
『時間は問題ない。そのうちに私は居住区を作ることとする』
『解りました。設置位置はどうしますか?』
『城の真上だ。それで頼む』
『解りました。手続きをしに魔界に行きます』
『うむ。励んでくれ』
明かりの問題はこれで良し。十分に取れた建材で居住区の建物を作っていくか。いや、それよりも先に門だな。裏門を作ろう。一部壊すことになるが仕方あるまい。前門の時もそうだったのだ。今さらだ。
形は前門と同じでいいか。どうせ使わんのだ。大きく作っておこう。見栄え良くな。機能美も捨てがたいがロマンも大事なのだ。うむうむ。
門を作る。また時間がかかるが、それはそれだ。どうせ暇なのだ。やることがあって結構ではないか。さあ作業を始めよう。こっちは閂で止めておこう。裏門だしな。