54話 散髪屋は娯楽になる、まずは城下をいっぱいにしよう
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8つ目の村を吸収したところだな。今で400世帯くらいか。そのくらいの筈だな。増える傾向にあるのは良いことだ。ドンドンと増えてくれ。
クレールに言わせると35世帯が加わったようだ。ほぼほぼ限界集落だな。色んなところが機能しなくなっていただろうに。良く持っていた方だと思う。
そんな状態なのに国や役人は何もしないのであろうな。やれることは色々とあるだろうに。どうなっているのだろうな、人間の国というのは。
まあ私の国には関係ないことだがな。私の国は私の国で大きくしていく予定だからな。どのくらい大きくなるかは解らんが、まあ今の外壁の中は一杯にしたいとは思っている。
1万世帯くらいは入るか? 詰め込んだらそのくらいだな。今で10分の1くらい使っているのだからそのくらいだろう。詳しくは解らんが、そのくらいのはずだ。
1万世帯といえば、もう立派な城下と言ってもいいのではないか? 国としては足りぬかもしれぬが、城下としては十分だろう。まあ広げるのはまだ広げるのだが。
そうなると地下の畑の方もそうだが、こっちの階層も広げていかねばならぬな。大分地下に作ったとはいえ、大丈夫であろうか。地上と繋がらないと良いのだがな。
まあしばらくは地下の畑の空間を広げていくだけだな。まだ行けるだろう。農地もまだまだ広げられるが、頑張って広げて貰いたい。限界まで使ってもらっても魔界の酒需要は満たされんからな。
『少しよろしくて?』
『ふむ、なんだ?』
『わたくしが教えていた人間がある程度の腕になりましたわ。なので散髪屋を開業させたいのです』
『ふむ、それについては問題ない。役所に届け出を行えば直ぐだ。店の登録だけでいい』
『そこでですの、回覧板を使わせて欲しいのです。文面なんかは考えますので使わせていただけないかしら?』
『構わんぞ。髪を切る習慣が無い者たちだ。告知は必要だろう。必要なものは他にもあるのか?』
『そうですわね。大きな鏡があればありがたいですわ。自分の姿を見たことがない人間も多いでしょうから』
『ふむ、クレールに言え。私が許可を出したと言ってくれればいい。魔界で簡単に手に入るものならば時間は掛からんだろう』
『少し時間が掛かるかしら? 解りましたわ。回覧板が回り切る頃には届くでしょうし、問題ありませんね。ありがとうございます』
『うむ。散髪はした方が良いのは私も解っている。農民が伸びっ放しの髪では恰好が付かんのは解るつもりだ。始めは補助も出す。やってみるがよい』
『ええ、50日に1度は使って欲しい所ですけど、贅沢は言いませんわ。まずは形を整えることから始めていきます』
『うむ。店が増えることは良いことだ。流行ることを祈っている』
散髪屋か。今までは伸びっ放しだったからな。明らかに前髪だけナイフで切りましたと言ったような髪型だったのだ。それでは恰好が付かんというのは解るつもりだ。
見た目に気を使うという事は良いことだ。娯楽にもなるしな。無頓着の者もいるだろうが、女性には受けるのではないか? 恐らくだが、そう言う事に気を付けるのは女性の方が多いだろう。
しかし、また出費が嵩むな。鏡もそうだが、鋏も買わないといけないものだろうからな。鍛冶仕事を早くさせたいが、まだ農民が増え切っていない。……少しくらいはいいか?
いや駄目だな。鍛冶師も20人ほどは欲しい。そうなると農民が結構減る。今回吸収した分の農民が殆ど鍛冶職になってしまう。それになるべくなら教育を施した人材から輩出したい。もう少し待たないといけないのは解っている。
鍛冶仕事が出来ればまた違うのだがな。農具にしても買う必要が無くなる。……出来の関係で効率は下がるだろうがそこはまあ仕方がない。良いものを作れるようになるにも時間は必要だ。
炭作りの人材も増やしている最中だしな。これ以上削るのは農業で食っていく我が国では問題が出てくるな。農民の数は確保しておきたい。
人間は徐々に増えては行っている。今は我慢の時だ。教育をしないといけないのは仕方がないことだが、教育のなってない人間を増やしたところでだ。まだ基礎教育しかしていないのにな。
ゆくゆくは高等教育まで行う予定なのだ。……何百年か後の話にはなるが。まずは初等教育を作り込まないといけない。教師も育てないといけないのだ。教科書も作らねばならんのだよな。
やらないといけないことは山積みなのだ。何をするにしても人口が足りぬ。衣食住は揃えたが、それだけなのだ。娯楽に教育とまだまだやらないといけないことは山積みだ。
手っ取り早く手を付けられそうなのは娯楽なのだが……何が娯楽になるだろうか。楽しみとなるものがあれば良いのだがな。なるべくなら金が掛からぬ方が良いが、金の掛からぬ娯楽は難しいな。
何かを考えないといけないのは解っては居るのだが、中々に娯楽というものは難しい。娯楽に使う時間を捻出しなければならないのだからな。遊んでばかりでは駄目なのだが……。
まあ、それは追々考えていくとしよう。とりあえず出来ることは住宅を足すことだ。まだまだ余っては居るのだがな。住宅はあればあるほど良いのだ。腐らんからな。
多少古くはなるだろうが、崩れる様な建て方はしていない。1000年は何も問題が無い様に作っている。1万年は少し自信は無いが、建物自体は持つだろう。細かなところが痛んでくるだろうが、使えないことは無いだろう。そのころには建て替えるのも良いかもしれないな。
まあまずは城下を一杯にすることだ。まずはそこから。地道にやるしか無いだろう。少しずつでも大きくなれば良いのだ。一杯になったら次を考えよう。さて、建てるとするか。




