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4話 クレールの扱いについて、内装を任せることにした

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 そこに現れたのは女悪魔だった。声も聞こえた。問題なく意味が分かった。恐らく魔力が正常に繋がったか、念話を使えるかだが。念話だろうな。魔力が繋がって声が聞こえるんなら、今までのゴブリンも解るはずだ。


 数多呼んだはずのゴブリンは僅か2体にまで減っている。何故かは知らんが、減っているのは解る。どうせ仲間割れでもしたんだろう。別にいいが。


 それよりもこの女悪魔の処遇だな。どうしたものか。召使には少し上等すぎる様な気がするが、まあいいだろう。


『うむ、問いに答えしものよ。お前を召使にする。異存はあるか?』


『ございません。ご主人』


『うむ、カルネラだ。そう呼ぶがよい』


『では、カルネラ様と。しかして、何をすればよろしいでしょうか?』


『特に用はない。話の出来るものがいる方が良いと考えたから呼んだまで。自由にして構わん。部屋も好きな場所を使うと良い。まだ何もないがな』


『特段の配慮、ありがとうございます。カルネラ様。それではこの……城でしょうか? それに住まわせてもらいます』


『うむ。一通り見て回るがよい。その後に聞きたいことがある。それまで一通り見て回れ。私はその辺りで城の手直しをしていることだろう』


『解りました』


 ……うむ、堅いものが出てしまったが、問題あるまい。そのうち慣れる。しかし、悪魔か。対価を欲する存在としては分かりやすいか。


 さて、呼んだはいいが何をしてもらうか。内装をやって貰うか? 内装は解らんしな。そうするか。しかし、内装を整えるにしても金がない。さてどうするか。その辺りの相談からだな。


 城は一応は完成したが、うーむ、城壁はこれでいいだろう? 問題ないはずだ。居住区……これも今はそんなに触る必要性を感じない。となると、宝物庫か。魔石の倉庫も移したいしな。地下に掘り進めるか。何処から掘り進めるのが吉か。それが問題だ。


 余り入りやすくとも問題だろうが、入りにくい場所にあるというのも機能美としては不味い。実用性かロマンか、それが問題か。


 隠し通路などは用意できぬからな。仕方ない。機能美を優先するとしよう。そもそも城に入り込まれた時点で問題なのだ。それなら入りやすい場所に作っても問題あるまい。


 ……ここならばいいか。入り口からそう遠くもないし、隠している風にも見える。ここにしよう。むしろここ以外は駄目に見えてきたな。さてそうなると、深く階段状に掘り進めないといけないな。


 後で階段は整えるとしてだ。どうしたものか。どのくらい深く潜る? まあ適当で良いか。拡張性を持たせておこう。どれくらいの金銀財宝が集まるのか解らんが。


 宝物庫を作っていると女悪魔が戻ってきた。クレール=ウィルソンだったか。子爵級といえばまずまずの強さのはずだが、良く応じたものだな。


『戻りました。カルネラ様』


『うむ、我が城を見てどう思った?』


『多少奇抜な作りなれど、しっかりとした作りをしておりました。これならば崩れる心配も無いでしょう』


『遠慮は不要だ。忌憚ない意見が欲しい』


『……では、僭越ながら。余りにも生活感が欠如しております。側だけ作り、どのように使用するのかを決めていない様に感じました』


『その通りだな。言い訳もできん。私は寝る必要も無ければ食べる必要も無い。故に生活感は出ないだろう。それに側だけ作ったのもその通りだ。これから内装を手がけたいが、金がない。どうしたらいいものかと思っていたところだ』


『私の出は商人です。対価さえあれば用意して見せましょう。流石にお金がないのは無理ですが……』


『そうさな。売れるものといえば魔石くらいよ。後は罠を仕掛けることくらいか』


『魔石は買い手が付くので、十分に売れます。それで、罠と言いますと?』


『うむ、この空間から垂直に穴を伸ばす。そこでいい感じの所で横に掘り進めれば陸上の魔物ならば落ちてくれるやもしれぬ。それを売ることはできるぞ。期待はできぬが』


『魔物の死体は願ってもないものです。かなりいい値段で売れるかと思います』


『そうか。宝物庫を作った後に作っておこう。何か引っかかればそれでよい。それに非常用の出口が欲しかったところだ。お前は空を飛べるか?』


『飛行は可能です』


『うむ、地界の町に使いを頼むこともあるだろう。そこから出入りするがよい』


『解りました。……唯一の通路は通れないのでしょうか?』


『通れるがゴブリン共が住み着いていてな。召喚にて呼ばれた者も居るため無碍にはせん予定だ。この部屋に入ってきたものは自由に狩ると良い』


『ゴブリンなら魔界であればある程度で売れます。それもお金にしますか?』


『ゴブリンも金になるのか。ならば魔界で処分してもよろしい。使えるのならば使わなければな』


『解りました。……それで魔石はどの程度あるのでしょう?』


『うむ、一部屋潰れてしまった程はある。幾らになるのか知らぬが、内装の当てにして欲しい。お前の物も買いそろえる必要があるだろう?』


『そう……ですね。その当てにさせて貰います』


『うむ、案内する。ついてこい』


 魔石は有り余っている。金になることは解っていたので集めていたのだが、魔界でも売れるのか。……魔界の金は地界で使えるのか? 解らんな。使えない可能性が高いが、今は困らんから問題ないか。


 魔石部屋にやってきた。よくもまあこんなにも貯めこんだものだな。どれ程の金になるかは知らんが、それなりの用意は出来るだろう。


『こんなにも魔石が沢山……』


『うむ、全て売り払っても構わん。そのうちまた増える。その程度の物だ』


『……魔界では一財産できますが?』


『そうなのか? 魔界の物価は解らん。地界のも解らん。城の飾りつけに必要な物も揃えるように。みすぼらしい城では恰好がつかん』


『解りました。いいように取り計らいます』


 クレールに指示を出して宝物庫の作成作業に戻る。その後は罠を数個作っておくか。掛かればいいな程度の物だが、金になることはしておくべきだろう。さあまた忙しくなるぞ。

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