332話 戦争があったのである、ブロンリック王国大砲を開発する
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
早々に決着がついて、今は落ち着いている常態である。また10年経ったのだが、戦争が起こったぞ。もう既に終わった話ではあるがな。本気度はそれ程でも無かったという訳だな。
マスシャピオン王国がリゴドリベロ王国に攻め込んだのである。5年程戦争をやっていたみたいだが、それまでで終わったのである。理由も解っているため、まあ何と言うか予定調和の感じだな。
マスシャピオン王国の王が交代したのである。代替わりをしたわけだな。代替わりをして、とりあえず戦争を吹っ掛けることはよくあることである。その位の備えはしているという訳だな。
5年間戦争をしたわけだが、占領地は無しで終わったのである。リゴドリベロ王国もそれなりに警戒をしていたという訳だな。情報をちゃんと仕入れていたという訳である。
自前か、闇ギルドかは解らん。その辺の精査はしていない。シャノンも自前だとは思うけどと濁していた。確定情報が無いらしい。別に確定情報が欲しいわけでは無いのでいいのだがな。
というのも、退位式を盛大にやったせいで、新王が即位したことは解っているのである。王都に斥候を放っていたら仕入れられる情報なのである。それの精査は流石に解らん。
王の年齢も年齢だったのだよ。60歳で王を退いたらしいぞ。引き継いだ王の年齢も19歳と若かったからな。孫が王になったらしい。子供では駄目だったのだろうか。その辺はシャノンが調べた。
どうやら男の子供が1人しか生まれなかったらしいのだが、そいつが王になりたくないとして息子に王位を譲ったそうである。公爵として残るそうだが、王位から逃げたようであるな。
なりたくない者も居るだろうなとは思っていたが、息子に譲る者もいるとは思わなかったがな。19では流石に若すぎるのである。舐められる可能性もあるのである。
まあそれゆえの大々的な退位式と戦争なのだがな。舐められればそれで仕舞いな訳だ。舐められぬように過激路線を取ってきた訳だな。解りやすいと言えば解りやすいのだが。
そんな訳で戦争が起こったのである。不毛な戦争であった。シャノンが毎度毎度つまらないと愚痴を溢していたのである。戦争につまらんも何も無いと思うのだがな。
どれだけ王を続けるのかは知らんが、とりあえずはそんな感じである。戦争で攻めたという事実が欲しかっただけの戦争だな。大して意味が無いのである。そんな事はリゴドリベロ王国側も承知をしていることなのだからな。面倒だな程度の話である。
とりあえず、戦争についてはそんなところか。そろそろ戦争のシーズンなのかもしれんな。人口の有り余っている所は良いのである。我が国も余っては来ているが、それでもまだまだ農業人口は欲しい所なのだ。もう少し増えてくれると嬉しい限りだな。
さて、北の方に目を向けてみるか。北は平和だぞ。……何やら不穏な空気もあるのだがな。ブロンリック王国から情報が入って来ているのである。クレールからだな。
どうやら本格的に攻城兵器の試作に入っており、クレールがいう所では大砲が出来上がっているようである。魔力で鉄の砲弾を飛ばす兵器だが、それが出来ているそうだ。
構造はいたってシンプル。大砲を1門くすねてきて解析をしたそうだが、簡易な魔力暴走を起こさせてその爆発の衝撃で砲弾を飛ばすという物だったそうだ。
真似て作れと言われたら作れるそうだ。大砲自体は鉄で出来ており、そこに導火線となるオリハルコンをサーキット回路にして大砲の奥と外側を繋いでおけばそれでいいらしい。
サーキット回路とは渦巻き状にオリハルコンの線を引き、最後に数字の6の様に端部を繋げて、魔力がそこを周回する様に仕向けた物の事を言うそうだ。中等教育の基礎でもやりたいことではあるらしい。それ程に基本的な事なのだそうだ。
それをオリハルコンでやると、魔力伝導率が高いために、魔力をガンガンと流し込める訳だな。そして、魔力が飽和し、それ以上に込めると暴発する。その時の爆発力を使った兵器らしい。
極めて原始的な兵器ではあるらしいが、威力としては十分で、当たれば人は確実に死ぬとのことだ。余程の身体能力強化を行っていなければ死ぬらしい。大抵死ぬという理解で良さそうだ。
そんなものを開発していたらしい。魔道具の先駆けとも言える物だそうだ。大砲か。恐らくだが、白金ミスリル合金製の鎧を着た者の対策だろうな。鎚よりも強く、威力が高いものを開発していたらそうなったという訳なのだろう。戦争は技術を進化させるからな。
とりあえず、大砲が揃いつつあるらしい。砲弾も鉄である故に揃えるのはそう難しくはない。問題は命中精度らしいが、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると言うからな。数で勝負をするのであろう。
勿論攻城兵器としても使えるな。対ジルバルク王国用の兵器なのだろうが、応用は幾らでも利く。大砲とはそういうものだからな。人に使うよりも、都市の外壁に使う方が効果的だろうとは思うな。
戦争が変わってしまうのである。もしかしたらオリハルコンの価値が戻る可能性があるのである。可能性だけだがな。技術の流出を何処まで防げるのかと言ったところではあるだろう。
クレールが盗み出せたという事から、笊な気がしてならないのだが。クレールはどうやって盗み出したのだろうな? シャノンではあるまいし。管理が杜撰だったのか?
新兵器の開発をしている割にはお粗末である。量産をしているとはいえ、盗み出せるようでは駄目だろう。まあまだまだ実用段階までにはいっていないとはクレールは言っていたが、量産をしているのだろう? そのまま使うのではないか?
希少鉱山を持っていないのはブロンリック王国だけだからな。ジルバルク王国を落としに行くのかもしれんな。動き次第ではあるが、大変な事になりそうな気配がするぞ。
ヘンスンリグ共和国にまで波及しそうではある。どうするのであろうな。白金ミスリル合金の攻略法が確立されればヘンスンリグ共和国はどうなるのか。どう動くのかは見ものである。とりあえずは、ミスリルの価格を落として様子を見るほかあるまい。




