286話 錬金術師の素養が後天的に付けられるように、砂糖の話
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建ててはいるぞ。早さを重視したとしてもそこまで変わらん。精々10棟と少しと言ったところだろう。その位は誤差である。なるべく早い方が良いのは確かだが、作る身にもなって欲しいのである。
さて、内政だがな。こちらは何処も順調に動いている様だぞ。特に変わった報告が来ていないという事はそう言う事である。何かあれば報告が上がってくるからな。
最近は鍛冶師の所からキックボードの増産をすると報告が上がってきていたくらいか。鋳造の技術も大分落ち着いてきたようだな。良いことである。鍛造ばかりでは難しいからな。
キックボードも基本的には個人所有は無しである。その辺に乗り捨ててあれば、乗って帰っても良いのである。次の起きたときには無くなってるだろうが、移動時間の短縮にはなっているのである。
絶対数が足りていないのだよ。だから増産には賛成である。そうすれば移動時間が格段に短くなるのである。走れとは言えぬからな。とりあえずはキックボードが有効そうなのである。
問題は錬金術師の数なのだがな。錬金術師の素養を持って生まれる子供は1万人に1人程なのである。キックボードの増産は了承した。が、錬金術師の作業が追いつくのかと言ったところだな。
だが、それも魔界の方で解決したのである。錬金術師の素養を後天的に付けるという研究が行われていたそうだ。それが最近になって実を結んだという訳だな。何とも素晴らしい研究が行われていたものだ。気持ちは解るがな。錬金術師の数が少ないのだよ。
出来ることが多いのが錬金術師だ。それの数を増やしたいというのは当然の事である。わざわざ苦労しなくても良い所は錬金術師に任せた方が良いのである。
そして、肝心の増やし方なのだが、錬金釜に顔を突っ込むのだそうだ。手では駄目らしい。顔を突っ込むと後天的に錬金術師の素養が付くことがあるらしい。
研究の結果では、1万人に1人の割合が、3000人に1人の割合までになるそうだ。実質3倍だな。そんな簡単なことでいいのかとも思ったが、それを子供にやらせるのだから結構厳しい。
当然の如く、嫌がるだろうからな。いや、面白がってやるのかもしれぬな。ともかく錬金釜は大き目の物を準備しなくてはならなくなってしまった。それで錬金術師が増えるのであれば文句はないがな。
そんな訳で、教育の見直しもしているのである。錬金術師は多い方が良い。後天的にでも素養を付けられるのであれば付けた方が良いに決まっているではないか。
錬金術師の素養を持っているからと、確実に錬金術師になってくれるとは限らんのだよ。なるべくならなって欲しいために誘導はするがな。錬金術師は給料も良いからな。成果給が他の職業に比べて多いのである。流石に冒険者とまでは行かぬが、1番多い部類なのである。
我が国でも錬金術師が増えるという事は良いことである。錬金術師には色んな事を頼んでいるからな。それをマンパワーで押し切れるのであれば強い。増員待ったなしである。
錬金術担当のブリジットは少し忙しくなるのだろうが、仕方がないのである。生産管理の仕事をやらせているからな。役所の人間も入っては居るのだが、計画自体はブリジットに作らせている。
また暇が無くなるとぼやきそうではあるがな。それは仕方がない。魔界の偉大な発見の犠牲者になるがよい。まあそこまで忙しくはならんよ。大して変わらんだろうとは思うのだがな。
そんな訳で、キックボードは量産をしているのである。錬金術師が増えるのはもう少ししてからだが、増えてきたらもっと数が増えてくるはずである。鍛造とは違い、鋳造は早いからな。時間のかかり具合はそこまで変わらんのだが、量を作れるのである。溶接なども必要だがな。
キックボードがある程度の数になってきたら色々と変わるはずである。移動時間の短縮は良いことである。何事も早いという事は良いことなのだよ。正確性も欲しい所ではあるがな。
後は外の状況か。商人からも色々と情報が入って来ているのである。それにまた南の方からやってくる商人が増えているのである。国としてはラフィエット王国とリゴドリベロ王国なのだが、1.3倍くらいには人数が増えているのである。
何故かまでは解らん。大商人が情報を商人たちに流したのではないかとシャノンが言っていたが、メリットが余りない様に感じるのだが、どうやらシャノンの見方は違うようだった。
商人に何が売れているのかと言えば、砂糖なのだよ。圧倒的に砂糖を買い付けに来る商人が多い。砂糖は作られている地域が限られているからな。そこに頼らなくても良いというのは確かに良いだろうが、そこまでのものなのかと思う訳だな。
だが、シャノン曰く、マスシャピオン王国から頼らなくても良いというのは大きいそうだ。リゴドリベロ王国もラフィエット王国もマスシャピオン王国とは余り仲がよろしくないのは知っている。
一応ルートとしてはヘンスンリグ共和国からも砂糖は入って来ているらしいのだが、砂糖も値上がりしているそうだ。ミスリルを引き上げた時に砂糖も引き上げたそうだ。そこまでして金が欲しいのは何故だろうとは思う訳だが、まあそれは良い。要は砂糖もそれなりの値段がするという事だ。
市場に流れている砂糖の価格も調べて貰った。マスシャピオン王国の砂糖で我が国の120倍、ヘンスンリグ共和国に至っては我が国の360倍の値段がするのだそうだ。砂糖は高かったのだな。
それは商人たちに売れるはずだな。下手をすれば、平民でも手が届く価格になる可能性もあるからな。我が国ではタダで使わせているのだが、外での価格は酷いものらしい。
それに砂糖の品質にも何かあるらしく、普通砂糖というのは茶色らしいのだ。我が国の砂糖は白色なのだがな。これも何故かは解らん。とりあえず、魔道具に掛けると芋の搾りかすと砂糖が出来るのだからよく解っておらん。砂糖とは白いものだとばかり思っていたからな。
そんな訳でだな。砂糖が大量に出て行っているわけなのだがな。それでも砂糖の生産量の方が早いのだから我が国はどれだけ砂糖を作っているのかという事になる。
今後も砂糖は売っていく予定である。手軽なものだからな。どんどんと輸出をするのである。外貨は稼げるのなら稼いでおくのが良いのだよ。別に要らないと言えば要らないのだがな。




