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転生したら龍でした。成龍したので自分の城を作ります。  作者: ルケア


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275話 商人が帰って来たぞ、商人も大変である

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 建てているが。まあ通常通りだ。建てるのが私の仕事だからな。仕事はしっかりと行わなければならん。多少のサボりは許されているが、サボり過ぎると後が大変なのだよ。


 それよりもだな。商人が戻ってきたのである。主に南側からだがな。ラフィエット王国とリゴドリベロ王国の商人が戻ってきている。良いことである。情報収集には欠かせない存在なのだよ。


 商人たちは皆、戦争に借り出されていたようである。普段の商売の延長線上で色々とやらねばならんことが沢山あるのだという。これは上からの命令だそうだ。


 普段商売をやらせてやっているのだから、有事の時は助けろよとの暗黙の了解があるのだという。これに参加しなかった商人は、他の商人から爪弾きにされても文句は言えないそうである。それが商業ギルドとの約束だそうだ。


 あくまでも約束なのだよ。規則ではない。何の仕事を熟すかは商人次第なのだそうだ。勿論の事、冒険者らもその仕事をすることもあるのだが、まずは原資が必要な依頼が多いわけだな。


 後は信用か。商人であるというだけで、ある程度の信用はある。冒険者が同じ仕事をしていても、同じ金額で物を売ってくれるのかは解らないところでもある。


 商人は信用が第一だからな。金は二番目だ。そして命が三番目。金は命よりも重いのである。勿論他人の命の話だがな。自分の命は信用よりも上に置かねば死んでしまう。


 そんな訳で、商人たちは色々な場所に赴き、仕事を熟していた訳だ。遠くの町に兵糧を買い付けに行ったり、錬金術師から瓶でポーションを受け取ったりとしていた訳だ。


 勿論前線ではなく、後方にある基地に対して輸送するのである。前線には兵士が向かう。商人で前線に向かうのは死を意味するからな。あくまでも後方支援が対象なのだよ。


 まあそれに関して不満が無い訳ではない。勿論だが、それを話してくれる商人もいたのだよ。ギルドに上手いこと使われているが、儲けは出ないし、かといって断ると商業ギルドからの信用を失う。何か戦争に関係することは絶対にしなければならない空気があるのだと。


 当然であろうがな。不満があるのを解っていても商人を頼らねば戦争にならないのだからな。軍人が兵站に加担すると、近場から徴収するのが目に見えているからな。


 その点、商人を使えば、遠くからでも運んできてくれる。取り過ぎてはいけないラインを考えて徴収してきてくれる。勿論それに見合った対価も置いてきてくれる。商人を使わない手は無いな。


 商人はそんな事は当然弁えているからな。自分の商売の種が無くなる様に動く商人はいない。自分が育て上げて刈り取るまでが商売だ。そしてできれば、定期的に刈り取れるとなお良しだな。


 だから戦時中は我が国にはやってこない訳だな。ここで扱っているのは嗜好品だからな。戦場に必要な物は砂糖ではなく塩なのだから。宝飾品ではなく食べ物なのだから。


 武器は輸送しないのかと思うではないか。武器は戦うのには必須だぞ。なれば武器の輸送もあるのではないかと思った。思ったので聞いてみたのだが、武器の輸送は余程で無い限り無いそうだ。


 武器を輸送するときというのは、武器が足りなくなった時だ。まずはそんな事態にはならないようにするのが現場の指揮官の働きだな。武器が足りませんでは話にならない。まず初めに武器は予備も含めて準備をしておくのが軍の仕事だ。


 それでもなお、武器が足りぬとなる時は、戦争が余程長期化した場合だな。その場合は確かに武器が必要になってくる。鎧は基本的にオーダーメイド。だから輸送するのは武器だけだ。鎧なんかは汎用品なんてものは無いらしい。基本は1人1人に合わせて作るのだそうだ。


 まあ確かに、フルアーマーが基本の戦争だ。頭の大きい小さいから胸板が厚い薄いなど色々とあるわな。店売りの防具は基本的に冒険者用なのだそうだ。急所さえ守れればそれでいいという感じの防具だな。戦争ではそれだと直ぐに死んでしまうので基本は無しだそうだ。


 ……基本はな。基本では無い場合がある。それが、農民兵を使う場合だな。彼らには鎧が無い。武器もない。だが、鎧は準備できない。であれば武器だけで戦えというのが農民兵だ。


 まあ死ぬことが前提の兵士な訳だな。10人で1人を傷つけられれば嬉しいな程度の兵士だ。農民兵の士気は低い。まあ当然である。何の訓練もしていないのだからな。死ぬのは当然である。


 最終手段だそうだがな。農民兵にまで手を出す場合は余程の全面戦争になった場合のみだ。基本は兵士のみで戦争をする。それでも足りない場合にのみ、借り出されるのが農民兵という訳だ。


 今回の戦争は農民兵を必要とするほどの戦争では無かったからな。基本的に兵士同士の戦争だったわけだ。死者は数えるのが億劫な程出ただろうが、それでも全体の1割いれば多い方だろうとは思う。


 別に戦争がしたくて兵士になったわけでは無いとは思うが、何ともな。こういうのは新米の兵士から死んでいくのだよ。引き際を間違えた兵士から死んでいくのだ。


 そこに貴族の名前は無い訳だがな。貴族は後方で指揮官として居座っているだけだ。勝った負けたの責任者ではあるが、はっきり言って飾りだそうだ。実務は基本的に兵士が行う。


 だから商人たちも指揮官には会わないそうだ。兵士に金額を伝えてその金額で買い取って貰う。即金なのは当然だな。即金で無ければ物資は渡せない。後払いにするとバックレるからな。そこは商業ギルドの仕事だな。後払いを許さないという契約を結んでいるはずだ。


 後払いでいいなら商人は誰も助けになど入らんからな。商人とて命がけなのだよ。命を張って仕事をしているのである。金にならん仕事はしたくないのが本音なのだ。軍関係の仕事は基本的に金にならない仕事が多いのだそうだ。


 人を動かすには金が必要なのだよ。だから我が国でも情報の対価として石鹸を渡しているのだからな。高いものではないが、地界では高く売れるのだよ。売り物になるのであれば情報は渡してもいい商品だからな。敵国という訳でもあるまいし。


 そんな訳で、商人からの情報は貰っていたのだが、何ともな。戦争になると商人が減る理由が解ってしまったな。強制動員されるわけだ。実質的なな。


 我が国としては、できるだけ商人には来て欲しいのだがな。地界の金を集めているだけなのだが、結構な金額が貯まってきている。放出することも無いからな。


 貯めれるだけ貯めるのである。使い道は今の所無いのだがな。まあ何でも良いが。結局は魔貨が無いと話にならんのだよ。我が国の流通通貨は魔貨だからな。地界の金は集めるだけである。

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