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転生したら龍でした。成龍したので自分の城を作ります。  作者: ルケア


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23話 クレール視点、悪魔に身をゆだねた村

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 カルネラ様にとりあえず300世帯と言ったがあくまでも保険だ。実際は100世帯あるかどうかくらいしかない。それ程に人間は人間を酷使しているようだ。


 やせ細った子供、医者のいない村、食う分と来年の種しかない食料。どれもこれも魔界ではあり得ない事だった。


 最初に行った村では、悪魔など信用できるかと断られはしたが、私的には人間の方が信用できないと思ったほどだ。それ程にみすぼらしかった。


 力を持っている者たちは何をしているのかと問い詰めたくなるほどだ。弱きを守らずして何が力か。その辺は悪魔との価値観の違いなのだろうがそれはまあ酷かった。


 一応人間の言葉は共通語さえ覚えておけば何とかなる。地方によっては独自の言葉もあるが、大体は共通語で通じてくれる。そのおかげで交渉にはなる。


 問題は悪魔という存在が悪だと言われ過ぎていることか。天使信仰の弊害だなとは思う。天使も絶対に助けてはくれないというのに。それでも天使に縋っていたほどだった。


 それでも交渉の余地のある村は、……悲惨としか言いようが無い村だ。もう後が無いからこそ、悪魔でもいいから助けてくれと訴える村だ。そんな天使信仰の人間の村で悪魔にでも縋りたいと願った村が2件、会議をしたいと言った村が1件あった。何処も限界ギリギリだ。


 大量に獲得したマジックバッグもどきで食料を配るまでしているのだ。私ですら、悪魔の私ですら人間の惨状を見ていられないと思ったのだ。本当に人間の権力層は何をやっているんだろうか。


 悪魔の村は小さくても町医者、ポーションの作れるものは居るし、食料も十分にある。というか食料が困窮している人間の方がおかしいのだ。何故に困窮するのか。


 畑を見せて貰ったが、食っていくには十分な広さの畑を持っていた。人間がとてつもなく大食いなのかと思いきや、小悪魔よりも粗食を食べている。妙だと思って聞いてみた。何故困窮するのかと。


 その答えは、上に8割の農作物を盗られるのだという。あり得ないと思った。悪魔の村では凡そ2割か多くて3割だ。8割なんてやっていけるわけがない。


 権力層は権力を思うがままに振り切っているらしい。村人が反攻すらできぬほどに。卑しいと馬鹿にしていたが、評価をもう2,3段階下げるべきだな。


「村の総意を伝える。悪魔に身をゆだねることにした。この村はもう限界だ。天使様は助けてはくれなんだ」


「天使なんて信じるからよ。天使は信じるに値しないわ。自分たちの事しか考えてないもの」


「それで、我々はどうしたらいい?」


「次の収穫期まで普通に暮らしなさい。そしたら収穫物全てと一緒に村を発つわ。安心して頂戴。歩けなんか言わないわ。簡易召喚で飛ばしてあげる」


「……解った。税は納めなくても良いのだな?」


「ええ、税ごと逃げるわよ。村人が全員消えるんだもの。追える訳が無いわ。……それと少しだけど、食べ物も持ってきたから。飢えを凌いで何とか持ちこたえなさい」


「ありがたい。必ず皆で行くと約束しよう」


「ええ、そうして頂戴。他の村にも声を掛けているから喧嘩は無しよ。住む場所も農地もあるから心配しなくてもいいわ」


「解っている。他の村の奴らも似たようなものだっただろう?」


「ここが一番ましな部類よ。他は会議をする余裕すら無かったわ」


「ははは、ここが一番ましか。悪魔にそう言われるとは」


「悪魔は契約で嘘は付かないわ。自分に有利になる様にするけれど、嘘は言わない」


「信じよう。我々は何とかして生き残る」


「そうして頂戴。では行くわね」


「ああ、また会おう」


 この村を後にする。これで3件目。他にも虐げられている村は有るはずだからそれらを探す。なるべくなら悲惨な方がいい。そして信仰を天使から悪魔にしてしまえばいい。そうすれば天使の力も少しは削げる。悪魔が信仰で強くなるのかは未知数だが。


 最初に天使が自分たちを信仰させた手腕は確かなものだ。……今でこそ天使は何もしないが、昔は人間に施しをしていたらしい。もしかしたら悪魔を崇拝してくれれば、悪魔も強くなれるのでは無いかと密かに思っている。


 カルネラ様を使って実験をしているが、眷属としての範囲は逸脱していないから、何の問題も無い。できうる範囲で最大の利益を得るだけだ。


 さて、他にもあるだろうか。悪魔に魂を売り渡してでも生き残りたいと思う村は。カルネラ様に300世帯と言ってしまった以上、それに近づけた方がいいだろう。


 時刻は夜、深夜帯。悲惨そうな村を探して飛び回る。一応認識阻害も併用しているので、思った以上に魔力を食う。帰りの簡易召喚分の魔力は残さないといけない。


 明かりのある村は放置だ。まだ余裕がある証拠だ。町は論外。町は村を搾取する側だから。……もしかしたら町も悲惨なのかしら? 人間の事だから解らないわね。


 それにしても、村でも天使を信仰しているのね。あんなに酷い状態なのに、天使は何もしてくれないのに。一時の希望を頼りにしないと生きていけないのかしら?


 何処までやれるか解らないが、人間にも悪い思いはさせないわ。そのくらいは何とかして見せる。……人間の商人とも交流を持ちたいわね。何かいい方法は無いかしら?


 ドルレアン商会を頼るのは論外。あそことは別のルートを見つけなければ。商会を大きくしたいのならそちらの道を選ばないとね。


 でもまずはカルネラ様の城下町を作らないといけないわ。それが眷属としての在り方だから。多少の誘導はするが、基本的には悪いようにはしない。


 決して損はさせない。そう言う気持ちで眷属をやっている。自分で選んだ道だ。反するなんてことはするはずがない。……反すると爵位も下がるしね。


 あの村なんて良さそうね。いい感じに家がボロボロになっているわね。……マーキングはした。次を探しに行こう。交渉には時間が遅すぎる。また今度来ることにして、次の村を探しましょう。


 しかして、ここはどの国なのかしらね? 解らずに飛んでいるけれど、撃ち落とされるなんて事も無いし、気楽なものね。魔界だと不審な飛行体は撃ち落とされる可能性もあるから。ちゃんと申請をしないと高度を高くして飛べないのよね。ルールだから守るけど。


 ……さて、今日はここまでね。新しい村は3つ、これの何処が悪魔に靡いてくれるかしら。勝率は悪いのよね。天使信仰が強すぎるから。しょうがないとは思うけれど。


 簡易召喚で戻り、私も寝ることにする。……カルネラ様は寝なくて良いものね。殆ど何かしら仕事をしているものね。暇が嫌らしいけど、あそこまで仕事をする必要があるのかしら。まあ寝るのは寝るのだけれど。


 さあ、また明日にしましょう。夕飯は……明日の朝でいいか。眠いし。それではおやすみなさい。

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― 新着の感想 ―
[一言] 困窮している方がより強く祈ってくれるのかな
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