228話 冒険者ギルドは忙しい、たかが宝石されど宝石
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ふむ、スライムだな。……うむ、やはり意志は感じられんか。魔物だとは思うのだがな。ゴーレムも意志が感じられんし、何か同じ部類なのかもしれんな。
とりあえず堀に入れておくとしてだな。スライムも大分溜まってきているな。錬金術師の生産を少し減らさねばならんかもしれんか。……まあ自分たちで判断するであろう。私が言うまでも無いのである。ブリジットは忙しそうだがな。
そうなのだよ。冒険者ギルドは忙しいのである。忙しいのは主に人間がなのだがな。統計を取らなければいけないし、報酬の受け渡しもしなければならない。
普通の事ではあるのだが、それでも冒険者の数が多いのだから大変である。それをすぐさま商人に売り渡すのだからさらに忙しい。倉庫には待機組がいつも待っているのである。
倉庫とは言っても名ばかりである。完全に魔物販売所と言うか、引き渡し所になっている。倉庫として作ったはずなのだがな。倉庫の機能は果たしたことがない。在庫が出来んのだよ。
在庫が出来ても困るのだがな。魔物は新鮮な方が良いのである。ただ、だからと言ってこうなるとは思ってもいなかったのである。もう少し穏やかになるものとばかり思っていたのである。
冒険者が列をなし、換金するのは解っていたことだ。だが流石にここまでの量の悪魔が冒険者になりに来るのは想定外であったが。普通よりも報酬は低い筈なのだ。中抜きがある分な。
まあ確かに、確実に魔物がいるというのは魅力なのかもしれん。場合によっては商会からマジックバッグを貸し出して貰っている者も居るだろう。儲けは出ているのである。
それに簡易召喚で移動を繰り返さなくてもよいというのが一番なのだろうな。下手をすれば1往復でバテる可能性があるのだからな。魔物1体で終わりという事もあったのであろう。
その分こちらは飛ぶだけでよい。マジックバッグが無くとも、1日に数体は狩れるであろう。中抜きされていてもそちらの方が儲かる可能性は十分にある。魔物が見つからないという事は無いのだからな。外に行った場合は魔物が見つからないという事があるからな。
まあ繁盛してくれるのは嬉しいことなのだがな。繁盛すればするほどに金が入ってくるのだからな。商会にしても同じだ。来てもらう方が良いのである。まあこんなに来なくても良かったとは思うのだがな。声を掛け過ぎたのである。
だが、冒険者ギルドよりも儲かっているのが宝石の発掘である。オパールの鉱脈である。あそこから出てくる利益は冒険者ギルドの利益を上回るのである。
たかが宝石、されど宝石なのだよ。天然物の宝石は高いのである。我が国の利益は売却額の半分とはいえ、オリハルコン板が数枚になるのである。年にそれだけの稼ぎを叩きだしているのである。
何が良いのかは全くわからん。値段も適性なのか全くわからん。解らんが、金が入って来ていることだけが解っているのである。凄まじい金額になっているのだよ。
価値が解らん者と、解る者とでは見え方が違うのであろうな。私は単純に色味が違うから何かしらあったのであろうと思い、眷属を呼んだのだが、こんなことになるとは思っても居なかったのである。
不思議なことがあるのである。あれらの宝石はどうなるのだ? 加工されることは解っている。我が国でも作っているような宝飾品になるのであろう? それは解っている。
値段はどうなるのだ? 1つにオリハルコン板が必要な値段が付くのであろうか。付くのであろうな。我が国が人間相手に売っているものでさえオリハルコン板が飛び交うのだから。
宝石が偽物だと解っているこちらからすれば、ぼったくりもいい所なのだよ。だが人間の商人は買って行っている。価値あるものだと見出だしていることになる。
私には宝石の価値は解らんので、レオノールに値段の設定などは任せているのであるが、それでもな。ぼったくりなのには変わりない。偽物と本物の区別が付かんのだからな。
ただ、本物がこうして近場に出た以上は、今後も何かしら出る可能性はあるのである。……私が注意深く観察をしながらの作業になるのだがな。暫くは大丈夫だと思っている訳である。
1度出たのだ。暫くは出んだろう。そう思いつつ、作業は続けている。また出た場合はどうしたら良いのであろうな。別の発掘チームが送られてくるのであろうか。
別に良いのだがな。発掘をドンドンとしてもらっても。とりあえずは粘土層が無くならなければどうでも良いのである。焼き物が出来なくなるからな。それは困るのである。
珪砂も殆ど普通の砂と大差がない事も解ったしな。後は石灰石が出てくれるのを待つばかりである。ガラスが出来るからな。ガラスが出来たからどうという事は無いのだが。
ガラス製品も地界に売り出す予定ではある。我が国内で使っても良いのだが、割れれば危険な物なのだよ。使いたければ使えばいいとは思うがな。私は使わん。何でも良いのである。
ガラスも高くなりそうではあるな。まずは技術者を呼ぶところから始まるのであるが。炉の作り方から解らんのだ。そこから作り方を聞かねばならん。
その辺は何とかするのである。側を作ることは任せよ。恐らく鍛冶師の炉とそう大差無いであろうからな。詳しい所までは全然わからんが。そう苦労せんと思っているのである。
ただまあ、先に材料を見つけない事には話にもならんのだがな。石灰石は流石に白いであろう? 珪砂も白色透明だと思っていたのだがな。違ったからな。若干自信が無いのである。
何か違う層が出てくればまた相談すれば良いのだがな。他の箇所とは違うというのは解るのである。流石にそれは解るぞ。珪砂は自信がないが。他の鉱物なら大丈夫であろう。
何はともあれ、上手く回ってくれればそれでよいのだよ。上手く回りさえすればな。回らん場合は、また眷属を追加せねばなるまいよ。とりあえずは宝石担当はメアリにしてあるが。
メアリもあくまで炭鉱夫だからな。目当てのものは石炭なのだよ。オパールの事も知っていたから良いものを。誰も知らなんだ場合もあるのだからな。
何か問題が出てくれば伝えてくれるだろう。とりあえずは300年程はオパールは安泰だそうだからな。詳しくは解らんが、その位は出るそうだからな。金には困らんという事だな。それはそれで良いことだ。今後も掘り進めていってくれ。




