193話 移動手段にどうですか?キックボード
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建てているのは建てているが、どうしたものか。建築は順調ではあるのだが、住宅しか作っておらん。基本的に第二作業場を大きく作り過ぎたせいで新しい施設は未だに不要である。かといって分散させるのもな。違う気がしたのだよ。
何かと便利なものを最初に作り過ぎた感はある。あるが、そちらの方が効率は良かろうよ。大規模に集約させた方が効率は良いであろう。まあそのうちまた工業地帯を作ることになるであろうからな。
まあ別にどうでも良いのだがな。近かろうが遠かろうが。……流石にそれはいい過ぎか。眷属たちの移動にと何かしら必要な事はあるな。
そのうち仕事場が遠くなりすぎる事もあるであろうが、どうするか。何か移動手段を考えた方が良いのかもしれんな。人間は空を飛べないからな。
歩きよりも早くて便利な物は何かあるのかといった所だが、動力がない物と言えば自転車くらいか? あれも精密に作られた物というイメージがあるのだが。
動力を使うのであれば魔界に頼ることになるのだがな。そこまでの物が必要かというところでもある。今はまだ必要では無いとは思う。まずは動力のない物で様子見をしたい。
となると自転車なのだが、自転車を鍛冶師が職人技で作るのかといった所だな。もっと何か良いものは無いのか? 動力は流石に無くて良いのだがな。
単純な構造で、自転車の様に移動が楽になる物はないものか。……流石にそこまで都合のいいものはないか。構造が複雑な物しか浮かんでこんな。
いや、待てよ。キックボードはどうであろうか。将来的には動力を載せるとしてだな。現状では一番簡単だと思うのだがな。それならば鍛冶師にも作れるであろう。
鍛冶師の増員が必要になるがな。ただでさえ人手が足りんというのに。キックボードか。まあ歩くよりは楽で速いであろうさ。タイヤの規格を考えねばならんか。
「という訳でだな。このような乗り物を作りたいわけだ。将来的には動力を載せるつもりではいるのだがな。今は足で蹴って進むようにしたいのだ」
「なんやけったいなもんを作るんやな。まあええけど。割と技術の必要なもんやな。これは4輪でええんやな?」
「うむ。2輪でも考えたのだがな。安定性を考えると4輪であろう。それが良いと思ったのだがな。違うのか?」
「2輪はあかんやろ。バランスが難しいで。乗るのにも技術が必要やろ。考えとるのは6輪や8輪にせんでもええんやなって事や」
「流石にそこまでは要らんであろう。4輪で十分だ。して、技術が必要な物なのか? 簡単だと思って提案しているわけなのだが」
「タイヤ周りは割と技術が必要やろ。ベアリングが必要やろし板バネも必要になるやろ? 何かと必要やで?」
「ベアリングとはなんだ? 板バネはなんとなく解るのだがな」
「車輪を回すためのもんやな。スムーズに回すにはそういうもんも必要になる。移動用やろ? 絶対に必要やろ。無しでやると摩擦で進まんで?」
「ふむ、そうか。まあどちらでもよいが、それは作れるのか? 技術が必要と言っていたが、そこまでの物なのか?」
「難しないと言ったら嘘になるやろ。あたいも専門家や無いで? 魔道具師か鍛冶師の技術支援が必要になるで。ゆうたはええけど、作り方までは知らんしな」
「そうか。クレールの所のウィルソン商会から頼むとしよう。……久々ではないか? 頼むという事は」
「せやな。最近は自分とこでやることが多かったもんな。まあええやろ。出来んものは出来んのや。研究させることも悪ないけどある物は使わんとな。必要なもんなんかが今一つ解ってないけどな」
「必要であろう? 移動距離がだんだんと長くなってきているのだ。移動の手段は必要である。少しでも早く移動できた方が良いであろう」
「さよか。で、タイヤはどうするんや?」
「ふむ? どうするとは?」
「いくら地面が平らやからって鉄の車輪で移動させるんかっていう話や。揺れるで? 面倒やけど、ゴムで作る方がええやろ。それをどないするんやって話や」
「タイヤは鉄製ではいかんのか?」
「あかんとは言わんけどもやで? 疲れると思うで? ゴムは必須やと思うんやけどな」
「では錬金術師か。また忙しくなるのか。……錬金術師は増えていたよな?」
「増えとったとは思うけどもやで? そのキックボードを作るのにゴムがどれだけ必要になるかっちゅう話やな。タイヤの大きさにもよるやろうけど、ゴムの品質の確認とかも含めていろいろとやることはあるんとちゃうか?」
「まあ忙しくはなるであろうな。その辺はブリジットと相談だな。まあ年に数台ずつでも作っていければいいだろう。今はまだ必要かと言われればそうでもないからな」
「まあええけどな。やれゆうんやったらやらせてもらうけどもやな。まずは技師を派遣してもらわんことにはなんともならんで? そういうもんやと思といてくれな困るわ」
そうか。キックボードは簡単だと思ったのだがな。思った以上に技術が必要なのか。車輪関係はベアリングが必須なのか? 詳しくは知らんからな。
移動手段の足しにと考案してみたのだがな。何かしら技術が必要らしい。それが難しいのかが解らんところではある。まあ難しいのであろうな。技術とは大抵そんなものだ。
ウィルソン商会に連絡をしてもらわなければならんな。久々の技師の注文だ。本当に久々だな。いつ以来であろうか。まあ派遣されている小悪魔は沢山いるのだがな。
城の維持には必須なのだよ。労力がかかっている。今は大黒字なので問題ないが、赤字転落も考えねばならん時が来るであろうな。まあ今の所は問題ないが。
しかし、錬金術師が回るのかどうかだな。ゴムが必要なのか。まあ必要量にもよるのだが、鉄にくっつけるための接着剤も必要ではないか?
それも下手をすれば錬金術師の仕事か。何やら面倒な話にもなってきたな。鍛冶仕事で終わるものだと思っていたのだがな。どうなるのだろうか。
年間数台でも作れればいいとは思うのだがな。それでは少ないだろうか。少ないであろうな。必要な人間に対して数が少なすぎる。メンテナンスも必要だろうしな。
まあ何とかするであろう。自転車よりは簡単であろうからな。その辺は私だって考えたさ。自転車は難しいだろうと。キックボードでさえ難しいとは思わなんだがな。




