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転生したら龍でした。成龍したので自分の城を作ります。  作者: ルケア


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17話 眷属カトリーヌ、初仕事

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 冒険者を戻してきて直ぐにクレールと話をする時間を取った。これは重要な事なのだ。……剥ぎ取らなければこんなことにはなっていないのだろうが、剥ぎ取るからな。金も必要らしいし、これは必要な事なのだ。


『それでだ、クレール。眷属を増やそうと思う。何かいう事はあるか?』


『いいえ、特には。対価は用意するんですか?』


『ああ、私の血でいいだろう。クレールもそうだっただろう?』


『まあ、龍の血ほど良いものは無いですからね。おかげで弟も大公爵まで行きましたし』


『という訳で、何かと忙しくなってきた。眷属が足りんのでは無いかと考えたのだ』


『そうですね。悪魔の方が扱いやすいでしょうし、悪魔で指定する方がいいですよ。天使に来られても嫌ですし。悪魔で指定してください』


『爵位も縛った方が良いのか?』


『爵位は雑魚でもいいです。仕事が出来ればいいですし、爵位を上げて行けばいいんですから。……私はもう上がりませんけど』


『解った。直ぐに準備する』


 土瓶に血を入れて直ぐに召喚陣に乗せて呼び出す。確定で悪魔が来るようにしないといけないのか。さて、どう問いかけるか。縛りは別に緩くてもいいが。


『悪魔よ来たれ、対価は我が龍の血なり。眷属となれ』


『雑兵級小悪魔カトリーヌ=ダルモン、ここに』


『うむ、我が眷属となるがよい』


『解りました』


『詳しくはクレールに聞くがよい。何をさせるのかは能力で決めるが、基本は剥ぎ取り要員だ。そう考えて教育してくれ』


『解りました。行きますよ、カトリーヌ』


『解りました、クレール様』


『私に様は結構です。カルネラ様にのみ使いなさい』


『解りました』


『教育は任せる。基本は剥ぎ取り要員だ』


『解っております、カルネラ様』


 それでは失礼しますと言って何処かへ飛んで行った。うむうむ、仲良くやってくれればいい。足りないならまた呼べばいいのだ。暫くはこれで様子見だな。


 さて、ゴブリンも呼んでおこうか。斥候としては優秀なのだ。ほぼ確実に負けているのだろうが、その辺は問題にしていない。負けてくれてもいいのだ。冒険者が来ているのかが解れば。


『来たれ我が眷属』


「……」


『スライムか。……堀に捨てに行くか。必要な時に出てくれれば良いものを』


 ゴブリンではないのか。……別にいいんだけどね。スライムも役に立つから。それでも欲しかったのはゴブリンなのだ。もう一回回さねば。


『来い。我が眷属よ』


「ぎゃぎゃぎゃ」


『そうだ、それでよい。では向こうに行くがよい』


 頭を掴んで持っていく。こっちに戻ってくるんじゃないぞ。向こうに行くんだ。外を目指して歩く様に。さて、これでゆっくりと建材確保に移行できるな。それでは地下に行くか。堀だけぶち抜かない様に気を付ければ問題ない。


 そんな訳で、建材をある程度作っては上に持っていくという事を繰り返していると、ゴブリンの反応が無くなった。……あれからも何度か召喚して放り込んでいたんだが、全部のゴブリンの反応が消えてしまった。そろそろ来るのか。今日は多い日だな。


 それでも建材を作ることは止めない。これを止めたら私が暇になってしまう。暇は駄目だ。龍の園を思い出す。少しくらいなら良いのだが、暇になりすぎるのも駄目なのだ。苦手になってしまったのだ。


 建材は現在絶賛不足中なのでドンドンと作るだけなのだが。地下もどのくらい広くなるだろうか。流石に上よりは広くなるだろうが、どうなるだろう。


「情報通りだ! 明るいぞ!」


「魔法使いは準備しろよ!」


「何処だ! 出てこい!」


 はあ、今も聞こえているが、叫ぶのが冒険者の定例なのだろうか。静かに来られても小悪魔が教えてくれるんだが、こうも五月蠅いと地下まで聞こえる。さあて、今回は耐えてくれるのか。無理だろうとは思うが一応な。


『耐えられぬのならば来るな!』


 ほれこの通り。皆気絶しよってからに。クレールと、カトリーヌ……だったか? が来るまで待つとしよう。そうかからんだろう。


『お待たせしました、カルネラ様』


『早速剥ぎ取ります!』


『私は見ているのでとりあえず装備とお金それを回収して。ゴブリンの角は残してあげてね。別に要らないし』


『解りました!』


 うむうむ、賑やかになって来たではないか。……そう言えば眷属になった場合の給金はどうなるのだろうな? 対価は与えたが。


『クレール、お前たちの給金の管理はどうなっている?』


『私たちの給金ですか? 眷属としての最低限の金額を貰ってますが?』


『うむ、ちゃんと出ているのであれば問題ない。対価とは別だろうとは考えていたが、すっかり言うのを忘れていた。足りているか?』


『問題ありません。十分に足りています。ビッグファングボアだけでもお釣りが来ますよ』


『出来ました! あたしの出来はどうですか?』


『まあ簡単ですしこんな所でしょう。……カルネラ様戻してきてください』


『うむ、戻すのだな。直ぐに行ってくる』


『あたしたちで戻すのは駄目なんですか?』


『私たちで戻すには魔力が足りないわ。そうね、カルネラ様、この子にも戻す作業を見せてあげてもいいですか?』


『うむ? 構わんが。では連れて行くぞ』


『はい、行ってらっしゃいませ』


 カトリーヌを持って移動する。多少入り組んでいるが、一直線だ。20分も掛からない。が、なるべくゆっくりと行ったつもりだ。カトリーヌに気絶されても困るからな。


『ここが行き止まりだ。ここを開く。そうすると洞窟の一番始めの所に出てくるわけだ。で、これを捨てる。そうしたらここの土を戻して固めるのだ。……出来るか?』


『すみません。できないです。あたしでは魔力が足りませんし、移動がすごく面倒です』


『であろう? 故に私が捨てに行くのだ。納得したか?』


『はい! 納得しました!』


『うむ、では戻るか』


 カトリーヌを抱えて戻る。さて、戻って来たか。クレールが待っているな。いつもはいないんだがな。カトリーヌ待ちか。


『行ってきた。では後を頼む』


『解りました。後の仕事は簡単だから直ぐに慣れるわ。さて、行きましょうか』


『はい!』


 さて、ゴブリンを呼ばねば。召喚陣を起動しなければ。斥候は何匹居てもいいからな。基本的にはクレールたちに回収されて行くんだが。……ゴブリンも有効活用されるのだからいいだろう。


 一定の場所までしか行くなとは伝えてある。冒険者と鉢合わせると面倒だ。基本的にはゴブリンが巣にし易い空間があるのでそこまでだな。そこ以上は行くなと伝えてあるし、何かあっても逃げろと伝えてある。


 雑兵級小悪魔だっただろう? 流石に冒険者には勝てんだろう。幾ら咆哮で気絶するとはいえ、それなりの強さはあるだろう。


 クレールは流石に勝つだろうが、カトリーヌは不安だ。本召喚故に全力で戦えるであろうが、所詮は雑兵だ。戦力としては期待はしていない。


 剥ぎ取り要員が増えたことだし、クレールも別の仕事に専念できるだろう。何をしているのかまでは知らんが、悪いことでは無いだろう。さて、建材を作りに行くか。何時まで経っても外壁が出来上がらん。頑張らねば。

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