163話 整理券は止めた、外は荒れ放題である
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
建築すればするほど敷地が埋まっていくな。当然のことながら終わりが見えてきた。もう少しで埋まるな。埋まればまた外壁を作らねばならんな。
広さ的には問題ない。さらに外壁を作っても問題ないほどには広く広げてある。建材を確保するために土を使うからな。その辺は問題ないぞ。
まあ広げるのは広げるがな。それも数年以内の話だな。まだまだ余裕はあるにしても、そのうち追いつかれる事態になるであろうからな。
階段も柱のあるところには作っている。だからいろいろなところから地下には降りて行ける。それでいいのだよ。でないと移動時間がバカにならんからな。
内政に問題は起こっていない。皆からも特に問題のある報告は受けてはおらんな。順調なのだろうさ。問題があれば何かしら報告があるであろうからな。
ダンジョン関係も問題はないな。悪魔たちが大挙して押し寄せているが、特には問題は起こっていない。冒険者として登録させてはいるものの、ゆるゆるだからな。
規制は特にしていないからな。来てもらった悪魔には平等にダンジョンに潜る権利を与えている。最近は奥に行くことも多くなっているようだがな。
奥にもそこまで強い魔物は居なかったそうだ。何かまでは聞いてはおらんが、悪魔たちでも十分に倒せるくらいだ。多少、商人たちが残念がる魔物が増えただけだな。
商人も大分増えた。行列が切れない。整理券を発行するという案も出たのだがな。整理券の転売をやるやつが出てくるだろうという事でやめることにした。
まあ嘘さえつかなければどうでもなるのが悪魔の世界だ。抜け道探しは常道だな。何とでもなるのだからやっても無駄である。結局は大きな商人に勝てんのだよ。
どちらがいいかだがな。整理券を発行して中小の商人が整理券を売り払うのが良いのか、魔物を購入する方が良いのかである。私としてはどちらでもいいのだがな。
ブリジット的には整理券の発行は大商会の圧力がかかる可能性が高いという判断だな。まあそれでも発行しなければ列に並ぶ商人に圧力がかかるのだがな。
悪魔社会も大変であるな。多少のことは大目に見るが、不法はダメなのだよ。まあする悪魔がどれだけいるかという話なのだがな。その辺は民度に係ってくるからな。
悪魔の民度はかなりいい方である。行列にも問題が起こったとは聞かない。冒険者の回りもいいからな。買取カウンターは大忙しである。
せっかく作った倉庫は出番が殆んどない。買取場所にしかなっていない。その辺は少し甘く見積もり過ぎていたな。まあ仕方がないのである。
そんな訳で、内政の方は順調なのだよ。多少の人手不足感はあるにしてもだな。それは本当にどうにもできぬので、人間に増えてもらうしかないのである。
幸いにも人口は上昇傾向にあるのだ。それは良いことだな。あと何年後に使える人材として育つのかというところなのだが。言っても仕方のないことなのである。
まあ内政は今のところ問題はないのだ。問題は外だな。回復が悪い。辛うじてジルバルク王国の方面が無事なだけである。その他の方面は全滅の勢いだったからな。
ブロンリック王国はそれでも一番ましか? 徴兵されていた人間たちが村に戻ったからな。まあ村はもぬけの殻になっていたわけだが。嫁や子供にも逃げられた形である。
まあもう一度、家庭を作り直さなければならなくなったのは痛いだろうが、それでもまだスラムの人間が来たら立て直るのは早いとは思っていたのだがな。
まあそもそもの話、スラムの人間が不足していたのだから問題が大きくなっているのだが。入植させるスラムの民が前回の戦争の後から復活していなかったのである。
なので入植したは良いが、少ないのだ。マンパワーが足りぬ。今までの農地が荒れ地に代わるには十分な時間が過ぎてしまったのだ。
荒れ地になれば、多少は土が回復するのだろうが、もう一度農地に戻そうと思うと労力がかかる。しかも慣れぬスラム民にやらせるのだから進みも遅い。
そんな状態である。飛竜山脈付近の村にまで入植が進んでいない。だから町に人が戻ってきていない。それがブロンリック王国の現状である。
アンベマリノ王国はそれに輪をかけてひどい。こちらも似たような状態なのだが、スラム民が圧倒的に足りていないのである。
飛竜山脈どころかその先の町まで人がいない状況である。戦争のやり過ぎだな。スラム民が足りない。足りなさすぎる。
入植していないのだから農村は荒れ放題である。そんな訳なのだよ。国の体力が無さ過ぎる。限界まで戦争をやってしまったのだからどうしようもないのだが。
より遠くのスラム民まで使い果たしてこれである。どうにもならんな。前回の戦争の後に他の国に攻め込んで勝ったのもスラム民を使ったようである。だからスラム民が余っていない。
回復するにはしばらくの時間が必要である。どのくらいかかるのかは知らぬが、何ともならんのではないか? 何とかなるならしているであろうからな。
私の案としては、兵士を農民に戻すのが良いのではないか? 屯田兵という奴だな。専業兵士ではなく、有事の際だけ兵士になる制度だったはずだ。多分だが。
ただの農民ではなく、兵士の訓練もする。農閑期なんかは兵士として周辺の治安維持なんかをするのが仕事であるが、畑仕事もするのである。
そのくらいせんとどうにもならんぞ。どうしていくのかは知らんが、大変なのには変わりない。本当にどうするのであろうな。
ラフィエット王国は……どうなるのであろうな。あそこが一番ひどいのだが。何もない状態なのだ。本当に何もないのだよ。
スラム民も居なければ、そもそも植える麦すら危うい。どうするのであろうな。南部から持ってこなければならんと思うのだが。
老人たちも残っていたのだがな。餓死という形で村を去ってしまっている。本当に何にもならん状態なのだ。
回復のめどはたっていない。立っていないどころの話ではないのだが。流石に放棄はせんはずだがな。あの辺り一帯を回復させねば商人の行き来も危ない話だ。
塩の供給をジルバルク王国に頼っている状態だからな。ジルバルク方面が整備されていないとなると塩の販路が無くなってしまう。
どうするのであろうな。町等がなければ塩の単価が上がるのだがな。冒険者を雇い続けなければならんからな。経費が増える。
本当にどうするのであろうか。何も考えておらんとは思わんが、1か国に頼りきりになっている弊害だな。内陸国故の悩みだが、どうするのであろうか。
まあ外の事は知らんからな。私がどうにかできるわけでもないのだよ。さて、どうするのか。商人の回復はまだまだ先という事だな。砂糖が余っているのだが、どうするのだろうな。




