144話 9万人突破したらしいぞ、醸造所ができた
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さて、終わりが見えぬ建設ラッシュを行っているのだが、難民が増える方が早い。安定してくれぬ限り難民は来続けるのだろうな。落ち着いてなぞおれぬ。
9万人を突破したらしいからな。人口が増えることは結構なのだが、ここまで急激に増えなくても良いではないか。通常の速度で増えてくれればそれでよいのだが。
外の状況に影響され過ぎるのだ。文句の一つや二つ言ってやりたいとも思うのだがな。言った所でという感じだ。世代が変われば忘れられる程度の話でしかないからな。
戦争をしでかしている国はラフィエット王国だけなのだがな。戦後の余波はしばらく続いている。アンベマリノ王国からもブロンリック王国からも難民が来ているのだからな。
来るものは拒まずでいくつもりだ。希望をもって逃げてきた人たちを追い返すわけにもいかぬし、放置するわけにもいかぬ。なるべくは抱え込むつもりだ。まだまだ余裕はあるからな。
余裕が無ければ別なのだろうが、食料にも住居にも余裕はあるからな。衣服は少し解らんところもあるのだが、足りぬと言われておらん。足りているのであろう。
農業も土地がまだ余っている状態だ。限界まで耕してもらっても構わんのだがな。マンパワーが足りぬ。耕運機を導入すれば違うのであろうが。
耕運機自体は出来上がったとの報告を受けている。クレールからな。今は悪魔たちが使っているそうだ。耕すのにもマンパワーが必要だからな。耕運機があれば強かろう。
乗り込み式の耕運機、まあトラクターだな。それが魔界で動き始めた。農家の暇が増えるな。収入も安定しているのが農家だからな。トラクターもそこまで高くはないようだし。
今までなかったのが不思議なのだがな。魔道具でそれらしきものがあっても良かったであろうに。発明は誰かがしないと何も起きないとは言ったものであるな。トラクターが発明される土壌が無かったのであろう。
今までは土を耕さずに栄養を注ぎ込めたからな。後は手で耕すだけだったのだ。そしてマンパワーで何とかなってしまっていた。だから発明されなかったと言ってもいい。
そんな訳で、魔界の農業界に新たな風が巻き起こったようだ。農家が儲かれば一番良いからな。1次産業は儲かるべきだ。生産者は偉大である。
言っても、農家は儲かるのだがな。我が国が農業大国であれるのも、儲かるからだな。それしか選択肢が無かったとはいえ、農業が儲からなければ詰んでいたからな。
結局は儲かる儲からないでしか考えられぬのだ。仕方がないではないか。貨幣経済とはそういうものだ。儲かればよいのだ。儲けを出すために工夫もするし、何なりともするのだ。
魔界が刈り取り機を導入しなかったのは、効率が悪いからである。今の作業の方が効率が良いからである。省力化にはなるのであろうが、儲けを考えると、省力化よりも効率を選んだ。それだけである。
人間にはその効率の良い刈り取り方が出来ぬから刈り取り機を導入したまで。効率化と省力化を同時に満たせたのだから導入した価値があったというものだ。手刈りはやはり効率が悪すぎる。
まあ何とでもなるようにはなるのだがな。効率が悪くとも刈り取りはできる。効率が良い方が良いに決まっているが。農家に暇ができるからな。
暇が無いと、娯楽が産まれない。……人間もついに酒を造り始めたのだ。店を作ってな。今までは農家の仕事だったのだが、完全に分業した感じだ。まだ不味い酒しか造れぬが。
カトリーヌから申請が来たのだよ。酒屋を作らせたいと。人間の方からアプローチがあったらしい。酒を専門で作りたい。もっとうまい酒が飲みたいと。
そんな訳で、酒蔵ができた。蔵ではないのだがな。完全に店舗に入るだけの簡単なものなのだがな。いろんな酒を造っているぞ。麦だけではないのだ。
果実酒も作り始めている。果汁の絞り方さえどうにかしてしまえば酵母はついてきたりするのである。問題は酵母がどこにいるのか解らないことなのだがな。
そんな訳で、なるべく酵母を洗い落とさないように洗い、果汁を絞って、その皮やカスも入れて自然発酵させることに。私が言い始めたことではないという事だけは言っておこう。
よく解らんが、天才的なひらめきをもった人間が産まれただけである。……冗談はよそうか。ただ単に卑しい人間がいただけなのだ。
その男は果実のジュースが好きなだけの男だったのだが、小さな瓶に絞ったジュースをため込んでいたのだ。自分で飲みたいがために。
そして、放置していたジュースには搾りかすやら何やらまで全部入れていたのだそうだ。……そして偶々、放置していた期間が長くて、自然発酵していたのである。
なんだそれはと思うかもしれないが、真実である。よく解らんが、その方法を使うと酒になる確率が高いのだ。多少、腐ることもあったそうだが、概ね酒になったそうだ。
発酵と腐敗は紙一重だと聞いたことがある。運よく発酵を引き当てられれば良いが、腐敗することもあるだろう。それはまた、酒造りの基礎を知らんからだとは思うのだがな。
研鑽すると良い。何かしら得るものはあるのだろうさ。酵母の存在は知っているが、見分け方などはさっぱりであるからな。まあ店になればよいのだ。その人間が儲けられれば良いのだよ。
内政の方も少しずつ成長しているのである。……外の事なぞ知らぬ。争っているのはラフィエット王国だけだ。膠着してしまったがな。なんとか兵糧を工面しているのだとは思う。
勝っているのだから近々停戦するのではないかとみられているが、どうなのであろうな。シャノンは負け始める前に停戦するか、負け始めて押し返されて元の国境に戻るかどっちかじゃないかとにらんでいるようだ。
どっちでもいいので、早く停戦してくれ。難民が止まらぬ。今でさえ止まらんのだから何とかしてほしいものである。無駄に戦争を煽るような事はしないで欲しいものだ。
いつまでラフィエット王国が耐えられるかである。そろそろ停戦しないと、後がないのはラフィエット王国側だ。それを読まれている可能性もあるので、何ともしようがないのだが。
外なぞ知らぬ。早く停戦すればいいのだ。私からしたらどちらでも一緒である。ただただ難民が来ないように祈るしかできないのである。頼むから平和でいてくれ。




