113話 シャノン視点、情報収集
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まあやることっていつも通りだよね。今日はどうしようかなあ。僕じゃないと取れない情報を取りたいよね。カルネラ様は特に重要視してないけどさ。僕はここの貴族の動向は重要だと思ってるんだよね。
大方調べたけどさ。新しい情報は無いか調べるのも仕事だと思っているから調べるんだけど、今日は違う町で調べたいかな。毎度毎度同じ町ってのも芸が無いじゃん? 違う町には違う情報が落ちてる事があるしね。
今来てるのはラフィエット王国の新しく出来た町。新しいって言うか、放置された所から回復してきてる町って言った方が良いのかな。そこで情報を拾って行こう。ちょっと思惑もあるし。
とりあえずは酒場だよね。噂の集まるところって言うと酒場か井戸の周りだからさ。今の時間は酒場だね。井戸の周りは朝から昼の間かな。また違った情報が拾えるんだよね。まあ少し寄り道して行くんだけどさ。まずはあそこに行かないとね。
それじゃあ今日はどうしようかな。メインの通りの酒場ってのも面白くないよね。ちょっと中に入ろうかなあ。こっちの方にもお店が出来てるくらいには回復してきてるんだよね。今の貴族が内政に力を入れているのが解るってもんだよ。良い領主なんだけどな。
まあ地元の人がどう思ってるかはまた別問題だけどね。さて、ここでいいかな。中々に流行っているじゃないか。良いことだとは思うよ。回復してきてる証拠だよね。
うーん、客の入りは7割って所かな、良いんじゃない? 僕はカウンターに座りながら情報収集しようか。それが仕事だしね。役得はちゃんと頂くけど、あんまり美味しいお酒が無いんだよな、地界にはさ。
「マスター、塩豆にエールね」
「はいよ」
何処にでもあるものを注文する。塩豆が一番外れが無いんだよね。どうやったって不味くならないんだもの。不味い塩豆もあるけどさ。よっぽどだよ。料理専門に人を雇うべきだよ。
「おまち」
「マスター、景気はどうだい? 人は入っているようだけど」
「いやーどうもな。税金が高いんだよなあ。割と持ってかれるからこれでも利益は少ないんだぜ?」
「そうなの? 今の領主はまだまともなんじゃないの?」
「税金を決めてるのは代官だろ? ここの代官が誰だか知ってて言ってるのか?」
「領主の子供でしょ? 次の領主だね。そんなに悪い?」
「ああ、悪いな。あれが代官になってから税金が跳ね上がったからな。こっちも上手いことやらないといけなくなったぜ」
「まあ抜け道は幾つもあるしね。その辺は上手いことやりなよ。恨みを買うよ?」
「たりめえだろ? まあお坊ちゃんは抜けているところがあるからな。気付かねえよ」
ふーん。領主の息子が代官なのは知っていた。有能じゃ無いことも知っていた。けど抜けてるってことは入りしか見てないのかな。中身も確認するような感じじゃ無いのね。
「程々にしないと後が怖いけどね。元を上げられたら堪ったものじゃ無いからね」
「まあなあ。それでもやりようはあるがな。まともに払ってる奴なんて居ねえだろ?」
「当然。もちろんそうだよ。僕も同じだからね。まあ誰がなってもやるんだけどさ」
「おうおう、嬢ちゃんの方が怖いもの知らずじゃねえか。見たところ冒険者だろう? 抜け道なんてあるのかい?」
「もちろん。場所によって報奨金が違うしね。高い所で報告してるんだよ。移動に時間はかかるけど、それ以上にメリットがあるからね」
「なんでえ、いろいろできるんじゃねえか。ここに来たのは何でだい?」
「代官が変わったって言うから依頼の金額の確認に来たんだ。けど駄目だね。空振りかな」
「……てえなると冒険者も離れる可能性があるか。良い客なんだがなあ」
「まあ僕みたいなのは少ないけどね。わざわざ遠くまで報告に行くなんて無駄だと思っている冒険者が多いからさ。休みの事も考えたら安上がりなんだけどね」
「そうか。まあうまい具合にお互いやろうや。バレねえ様にな」
「もち。ところでさあ、情報屋って知らない? この辺でいい所が無いかと思っているんだけど」
「情報屋なあ、俺は知らねえな。もっと奥だろ、そんなのは」
「そう? ごちそうさん。これ代金ね。酒の持ち帰りは出来る?」
「ああ、出来るぞ。なるべく器は持ってきて欲しいがな」
「それは解んないかな。人にあげる用だから」
「そうかい。はい、おまち」
「ありがと」
まあ酒屋の情報はこんなもんでしょ。税金の勘定も出来ない程ポンコツなのか。まあ余り良い材料じゃないけど、暮らしている人間的にはマシか。変に頭が良いと後が苦しくなるもんね。
じゃあ代官屋敷に行こうか。先に見ておいたら入り口は1人だったし、お酒で懐柔できるでしょ。まあ上手いことやるだけなんだけどさ。
「やあやあ、遅くまでご苦労さんだね。これ差し入れね。器は返してくれってさ」
「お、嬢ちゃん気が利くじゃねえか。何処の酒場だ?」
「通り1本入ったところだよ。強面のマスターの所」
「ああ、あそこか。解った、返しとくよ」
「最近どお? 代官が変わったでしょ?」
「……あんまり大きな声では言えんがな。給料が下がったんだよ。ケチな代官でさ」
「そうなんだ。次期の領主でしょ? あんまりよくないね」
「ああ、今の領主様に惚れこんで兵士で着いてきた奴も多いんだがな。この分だと実家に帰った方が良いかもしれんな」
「あんまり先が長くないんでしょ? そんなに悪い?」
「……ああ、あの分だと長くは無いだろうな。ここに来られた時も大分痩せてしまわれていたからな。あと2,3年じゃねえかな。良い人なんだがなあ」
「そうなんだ。……僕も姉が心配でさ。ちょっと様子を見に行きたいんだけど良いかな?」
「しょうがないな。今回だけだぞ? 後見つかるんじゃ無いぞ。良い娘を見かけると直ぐに寝屋に連れ込もうとするからな」
「姉は大丈夫かな。ちょっと心配だよ」
「使用人にも手を出してるって噂だ。事実かどうかは知らんが、気を付けてな」
「うん。行ってくるよ。出るときはここを通らないから」
「おう、見つかるなよ」
さて、侵入は成功っと。どうするかなあ。無能ならもう仕事は終えてるよね。仕事場の確認をしたいんだけどなあ。さてお邪魔するよー。変装も何のその。流石公爵級になった僕は違うね。
趣味はそう悪くないね。まあ芸術のレベルも低いからこんな所かな。焼き物もこの程度か。うちの白磁器には手を出してないのかな。飾りになるとは思うんだけど、使ってるんだろうか。おっと、使用人だな。聞き込み開始だ。
「すみません。代官様の仕事場を片付ける様に言われたんですけど、場所が解らなくて」
「あら、新人なのね。奥に行ったところの豪華な扉がそうだから。間違えちゃ駄目よ? 近くには代官様の部屋もあるからね」
「わ、解ってます。気を付けます」
「貴方くらいだと危なそうだもの。気を付けるのよ?」
ふーん。噂は本当ってとこなのかな。まあいいや、豪華な扉ねえ。扉を豪華にして何になるんだって話だけど、そういうところに金を使いたがるのか。
……前言撤回。趣味悪。前の代官の趣味が良かったのか。この扉はちょっとなあ。さて、鍵は……かかってないなあ。不用心だな。さてと漁らせて貰いましょうかね。
情報はどれだけ落ちているだろうねえ。まあ整理整頓がされてなくてイライラするけどさ。もうちょっと考えて資料を置いておいてよね。探すのに苦労するよ。
まあ粗方欲しい情報は手に入ったかな。税金を上げてるねえ。2割だったのが6割になってるよ。……まあ、酒場のおっちゃんのいう事が正しければ、これは誤魔化された数字なんだろうけど。実際は8割って所かな。
これは余りよろしく無いね。町の発展には邪魔にしかならないよ。入ってきた分使っているなら良いんだけど、資料を探しても使った資料が見当たらないんだよね。てなると貯め込んでいるのかな。
さて、後は簡易召喚で逃げるだけだ。証拠も残してないし。問題無し。さて帰ろうか。次はどの町に行こうか。この代官の弟の所に行ってみるか。




