112話 クレール視点、情報収集
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さて、現状落ち着いたのは良いですが、まだまだ情勢は不安定です。少しでも有益な情報が無いのか調べないといけません。
ともかく王族関係の話を洗うとして、情報屋が何処にいるのかですが、……あれでしょうね。閑散としたスラムにいる人間なんてもう殆ど居ませんもの。
さて、胡散臭い衣服にぼろ布、前には椀と。幾らか払えと言うんでしょうね。まあ銀貨1枚で良いでしょう。
「おお、恵んでいただきありがとうございます」
「王族の情報を。出来れば詳しい方が良いわ」
「それでしたらこの通りをまっすぐ行った先の酒場で聞いて下され。温かいミルクでも飲みながら」
「そう、酒場があるのね。そちらに行く事にするわ」
酒場がまだやっているのね。……情報屋以外に利用する客がいるのかしら? ともかくまっすぐに行けばいいのね。ではまっすぐに行きましょう。
アンベマリノ王国のスラムも見事に人が居なくなったわね。徴兵で半分連れていかれ、植民としてもう半分連れていかれた。残っているのは殆ど居ない。スラムだとしても悲しい有様ね。
さて、目的の酒場はここかしら。……思った以上に繁盛しているようね。安い酒につられてメイン通りからも人が入って来ているのか、はたまた他国の人間なのか。それは解らないわね。
入ると、酒の匂いに包まれる。余り良い酒ではないわね。まあ酒は頼まないのだけれど。食事もするつもりも無いものね。カウンターに座りましょうか。
「おう、嬢ちゃん。何にする?」
「温かいミルクを」
「おいおい、ここは酒場だぜ? ミルクなんて出してる訳ねーだろ?」
ハハハハハハ
「そう、でも料理で使っているでしょう? 温かいミルクを所望するわ」
「っち、酒場でそんなものが出せるか。裏で飲みな。こっち来い」
言われたとおりに付いて行く。酒場の扉をでて裏手側。そこの扉に手をかける。
「ここだ。飲みたきゃここで飲みな」
「ええ、そうするわ」
中に入ると下り階段だ。まあ典型的な所は嫌いじゃないわ。階段を降りていく。一応飛べるのだけれど、歩いてね。足音を聞かせる様にと何処で見られているかも解らないから。
降り切った先には扉が1つ、ここね。さて、ここにはどんな情報が落ちているのかしらね。
「ようこそ客人。こちらへどうぞ」
「ええ、温かいミルクを所望したのだけれど、ここで出しているのかしら?」
「それは金次第です。まあある程度の品ぞろえは確保してありますので」
「そう、ならば王族に関しての情報をお願いするわ」
「金貨1枚」
金貨1枚を差し出す。情報屋に金をケチってもしょうがないものね。出す商品が変わるだけよ。
「結構。今の王はちょいと前に変わった。前王の長男だな。まあ順当に……とは行かなかったのは知っているだろう? まあ次男と揉めた結果そうなっただけだな。前王妃はまだ存命だ」
そうね。まあ順当に行かなかったわね。結果は変わらなかったけれど。
「弟妹は弟が1人と妹が2人だな。妹は既に嫁いでいる。弟はかなりの阿呆だな。遊び歩いている。王には興味が無いそうだ」
ふーん。まあ良いわ。続きを聞きましょう。
「王に子供は4人。男が3人と女が1人だな。男3人は次男がまだましだな。それ以外は只の阿呆だ。女は今は嫁ぎ先を探している。そんなところだ」
そう、子供がいるのね。しかも阿呆だと。けど、王弟が心配ね。遊び歩いているにしては担がれそうなのに、王には興味がないと。
「王弟についてお願い」
「金貨1枚」
金貨1枚を差し出す。思っている限りだと、一番有能なのが王弟ね。王位の争いに参加していないもの。泥船は誰もが嫌よね。
「結構。あいつは遊び歩いてはいるが、切れ者だな。阿呆は演じているだけだ。担がれそうにもなったが、王位に興味が無いのは本当らしい。……結構な貴族から声が掛かっていたらしいが、全てを蹴った。その位の胆力は持ち合わせている」
成る程。王になった方が良いと解っている貴族も居たと。しかし、本人にはその気は全くないと。続きをどうぞ。
「王に向いているというよりはどちらかと言えば騎士団長向きだがな。それでも現王と比べると幾らもマシだと言うこったな。まあ腕っぷしはからきしだそうだがな。才能が無かったのも本当だ。策略を練らせれば良かったんだろうが、本人にそのつもりが無いからな」
「では、王の子供たちの方に切れ者は居ないのかしら?」
「金貨1枚」
金貨を差し出す。次代がマシであれば文句は無いのだ。無能がなって国が荒れるとまた難民が来てしまう。それはなるべく避けたいそうだから。私は良いと思っているのだけどね。
「結構。子供はどれも阿呆だ。演技も何もない。平凡よりも悪い。平凡なのは次男だな。あれが王になった方がマシだな。が、現王は次男を指名せんだろうな。現王もその程度だ。長男と三男はどっちの方がマシだろうな。……まだ長男の方がマシか。婚約者次第だろうな。まだ決まっていない。才女が付けば変わる可能性はあるって程度だな」
ふーん。流されやすい性格なのかしら。確かに王には向いていないわね。王に必要なのは、判断力と決断力。判断力は側近が補えるけれど、決断するのは王だからね。
「一応候補は何人かいるが、……目ぼしいのは居ねえ。普通よりは良いのかもしれねえが、その程度では王は変わらねえ。他の派閥の歳が近いのにも変えられそうなやつは居ねえな。長くこのままだろうな」
聞ける話は聞き切った感じかしらね。次男の話も必要かもしれないけれど、また今度で良いわね。今日の所はこのくらいで終わりましょうか。
「もうおなか一杯ね。お暇するわ」
「そうかい。またな嬢ちゃん」
「そうね」
次がここかどうかは解らないのよね。どの情報屋に当たるのかは解らないから。……一度同じ場所に行ってみたのだけれど、居なかったのよね。常に場所を変えているみたいで。人間も変わっているし。
一先ずはこんな所でいいでしょう。今度は町でどんな噂が流れているのかを調べましょうか。もう少し長く滞在しましょうか。




