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戦闘と打倒

「ネネネ!? 全く使えない! 情けない兵士達なんだネ!! あんなのボクの配下じゃないゴミなんだネ!!」


 ガブネス王子は体が震えながらも、文句を言い続けている。


「アンタの配下でしょ!? よく平気で酷いこと言えるわね!!」

「もういい加減に罪を認めたらどうです? ガブネス王子」


 フィリムが怒り、俺も短剣を向けながら言うと、ガブネス王子はどうすることもできずに頭から湯気が出ているように怒り狂っていた。


「うるさいんだネ! うるさいんだネ!! お前もお前の親のようにボクに従ってグール化して死んでおけば良いんだね!! ヨハネスも、剣聖も、令嬢も、兄上達も全員邪魔なんだネ!」

「兄上、そのような考えを父上は見抜いておられた。大人しくこのまま自首をしてほしい」


 ガブネスはヨハネスの訴えにも全く聞く耳持たずに唾を吐いた。

「お前のようなふざけた能力に従うつもりはないんだネ!」


 ガブネス王子の剣先がフィリムに向いた。

 俺はフィリムの前に立って庇った。フィリムなら軽々避けるだろうけど。


「仕方がないですね。やはりあなたを捕らえるしかなさそうですね」

「黙るんだネ、クソガキがぁ!!」

 ガブネス王子は俺に勢いよく斬りかかってきた。しかし、ガブネス王子の持っている鋭い剣が俺の目の前で不可侵に止まった。


 ──ガキィィン


「止まった!? なんなんだネ!? うぐ……」


 ガブネス王子は地面に倒れた。


「俺の魔眼で圧縮空間を目の前に展開していました。ガブネス王子の懐には別の技ですが瞬間移動させた剣を刺しただけです。ちゃんと刃は削ってありますので安心してください」

「な……そんな力まであるん……だネ」

「俺の力のことをしっかりと調べないからこうなるんです。ヨハネスなら、この程度は調べてから行動に出ていますよ」


 ガブネス王子は返事をすることもなく悔しそうな顔で倒れた。


「ほう、私の想像以上の動きだった。礼を言う」

「ヨハネス!! 見つけるまでは心配したんだけど!」

 俺は余裕の表情でいるヨハネスに対して怒った。


「許せ。私も今回はどうするか悩んだのだ。ガブネス達の動向はわかっていた。ならば私もワザと捕まり、レイス達に手柄を与えた方が良いのではないかとな。それに捕まったことで色々と事件の真相もわかったのだ。問題はない」


「わかった……話は後にしよう。もうヨハネスの挨拶の時間になってしまっている」

「うむ。兄上だけはロープで縛り、連れて行くとしよう。他の者は牢へ」


 フィリムとクレアに兵士達は任せて、俺とヨハネスは縛り上げたガブネス王子を連れて壇上の近くまで瞬間移動した。

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