討伐と剥ぎ取り
クレアは馬よりも遥かに速いスピードでキングタラバンガニに突っ込んでいった。
そして、キングタラバンガニの額に蹴りを一発喰らわせただけで、全く動かなくなった。
周りにいた仲間もクレアと同じくらいの身長はありそうな巨大なハサミで切り刻もうとするが、クレアは四方八方に避けて一瞬のうちに合計四体を一撃で倒してしまった。
クレアは残りのキングタラバンガニは放置してこちらへ戻ってきた。余裕の表情で。
「さすが剣聖クレア……ね」
「あいつの弱所を見抜けば容易い。あと、今回は脚を提供するのが任務だ。脚を傷つけずに倒すターゲットは奴の額部分。そこを剣で貫けば倒せるはずだ。ハサミにはくれぐれも気をつけて」
ジャンケンで勝った俺からキングタラバンガニを討伐することになった。初めての作業でドキドキしているが、多分倒せる。
大剣を握って目の前に空間干渉を発動させた。
剣を空間干渉を発動させたところにおもいっきり大剣を刺した。
すると、離れているキングタラバンガニの一体の額の上に俺が持っている大剣がグッサリと刺さっている姿を確認した。
「思ったよりいけそうだな」
俺は再びもう一体に同じように空間干渉を発動して同じ要領でグッサリと刺した。
「凄いわね」
「瞬間移動ができるから、武器だけ瞬間移動させれば遠くからでも攻撃できるかなと思って」
残るは二体。俺達に気が付いたのか、ゆっくりとしたスピードだがこちらに向かっている。
「じゃあ私の番ね」
フィリムはそのまま暫く待機して、キングタラバンガニが迫ってきたところで、石化魔眼を発動させた。
脚とハサミだけを石化したカニはもう動けない。
フィリムはキングタラバンガニの額まで飛び移って、短剣で何度も額をグサグサと攻撃した。
二体とも簡単に倒し、フィリムは石化を解除した。
「二人とも、私の予想以上の動きでよかった。これならランクAクラスの討伐も出来るかもしれないな」
俺達は借りていた剣を返して、キングタラバンガニの内二体を残してマジックボックスに収納した。
「ではこれから剥ぎ取り作業にかかる。今回は私がやろう」
クレアは慣れた手つきで、足の部分を綺麗に切っていった。素手で……。
予定では二体討伐して脚を16本持っていけば良かったのだが、予想以上に多く討伐できてしまったので、孤児院へプレゼントした。
一体だけ残して、残りは今日の夕飯のご馳走になる。
俺達は自分たちで狩った蟹を腹一杯食べて満足だった。
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