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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
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創世の賢者

【試読版】創世の賢者【一応完結】

作者:春風駘蕩
その世界には、遠い昔より伝わりしある一人の〝賢者〟の伝説があった―――

『見上げる程に大きな躰に、獣の貌を持った白い者。
 神の御業と見紛うべき力を振るい、数多の人民を苦しめり乱世を終わらせた、二つと並ぶ者のいない偉大なる導師あり。

 彼の者は後に多くの弟子を取り、自らの御業を〝技〟として授けり。
 賢者の教えは広く伝わり、やがてその技は〝魔術〟と呼ばれ、人々の生活の支えとなりけり。

 しかし、一人の弟子が禁術を使いしに端を発し、人々はやがて〝力〟を誤った方向を育てり。
 他者の命を軽んじ、海と大地を穢れさせ、再び世を乱す火種となりけり。

 賢者は裏切り者の弟子を屠りこれを止めんとするも、狂い始めた世は最早戻す事能わず、滅びの道を着々と進み始めり。

 故に賢者は姿を消せり。
 自ら滅びを迎える人々を救わず、事態の根源たる自身を封じ人の世より去れり。

 人の世は一度滅び、また初めから始まれり。
 されど〝魔術〟と賢者の存在は残り、人々は神の御業を広めし者として彼の者を末代まで伝え、彼の者は〝創世の賢者〟と呼ばれけり』―――と。

 今でこそ、空想上の偉人として名を知られるその者の事を、人々はよく知らない。
 彼がかつて、異なる世界から紛れ込んできた〝漂流者〟であった事も。
 自分一人が生き延びる為に魔術を編み出した事も。
 禁術を使ったかつての弟子の所為で不老不死となり、今も尚その世界に存在させられ続けている事も。

 今の時代に生きる者は誰も、知らない。
 彼の最後の弟子である、黒猫の少女を除いて―――。




以前書いていたものをリメイクしたものです。
読んでいただけたら幸いです。

2/2 ジャンルをローファンタジーに変更いたしました。
第0章(お試し版)黒猫少女と仮面の師匠
01:賢者の目覚め
2022/01/29 23:43
02:師と弟子
2021/11/10 17:29
03:城塞都市グレンデル
2021/11/18 14:23
04:冒険者組合所
2021/11/22 11:12
05:騎士団長コンドウ
2021/11/27 11:34
06:眼帯の魔女
2021/12/04 11:49
07:レイヴェル国立魔術学園
2021/12/08 10:53
08:道具か凶器か
2021/12/15 10:55
09:基礎の基礎
2022/02/05 16:19
10:シェラ・レイヴェル
2022/01/08 13:28
11:人間至上主義
2022/01/11 10:53
12:問題児
2022/01/13 11:20
13:形だけの謝罪
2022/01/15 11:45
14:愚か者への処罰
2022/01/18 10:55
15:陽が沈む
2022/01/20 12:32
16:地に足をつけて
2022/01/21 11:00
17:蠢く悪意
2022/01/22 15:16
18:組合の朝
2022/01/25 11:00
19:異変
2022/01/26 12:00
20:漂流者達の憂鬱
2022/01/27 11:00
21:嫗の話
2022/02/05 20:03
22:祭典に備え
2022/02/08 10:53
23:建国祭、開幕
2022/02/09 11:01
26:始まる狂乱
2022/02/15 12:26
28:絶望の淵
2022/02/17 10:56
29:怒れる災害
2022/02/18 13:13
30:黒猫の反撃
2022/02/22 12:28
31:囚われの教師達
2022/02/24 15:44
34:彼らに平等な結末を
2022/03/02 13:52
35:覚醒の予兆
2022/03/12 12:01
38:思い出した名
2022/03/18 20:20
39:因果応報
2022/03/19 20:02
40:惨劇の終わり
2022/03/22 14:45
エピローグ:追悼
2022/03/24 10:50
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