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曙光の剣〜最弱剣を振るいし剣士は英雄と呼ばれた〜  作者: 三ツ谷大輝
1章 受け継ぎし黒剣
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5話

僕はまた、鍛錬の他にこの国についての勉強も同


時に行なっていた。元々どのつく田舎の出身であ


るから、この国のことについて知っていることな


どたかが知れている。兄から時々、話をされたこ


ともあったが、それでも世間の人たちと比べると


知識の差は一目瞭然だろう。実際にクロバさん


から国について教わっている時、初めて知ったこ


とが大半で、お前は本当に何も知らないのだなと


笑われたことが無知であることの何よりの証明だ


った。それはやはり、ゴーストや、剣士について


も同様であった。そのために、クロバさんは僕に


一から教えてくれた。ゴーストとは何者なのか?


剣士とは何なのかを。


ゴーストの正体。それは並大抵ではない負の感情


の暴走によって人の姿、形をそのままに人を超越


した力を得たもののことを言う。そう、何も幽霊


ではないのだ。では、何故にゴーストと呼ぶの


か?それは、負の感情の暴走によりゴーストへと


変化する際にその者の身体がバキバキと生々しい


音と共に変貌する様子、伴う激しい痛みによって


生み出される断末魔の如き悲鳴にも似通った叫び


声が、幽霊や精霊といった類に取り憑かれたよう


だからだそうだ。そして、当然の如く人とゴース


トには大きな違いが存在している。


まずは、人間に戻るための方法がゴーストになっ


てしまった後には存在していないということだ。


なってしまったが最後。今までの生活に戻るのこ


とは不可能だ。


さらに、人とは比べものにならない程の身体能力


だ。先に言った通りゴーストへと変化することで


その者の身体へ変化をもたらす。その変化は筋肉


や骨だけでなく聴覚、視覚にももたらし、人とは


比にならない程だ。また、細胞の自己再生能力が


爆発的に上昇し、腕を無くそうが脚を失おうが、


数秒で自己再生され、以前よりもスペックの高い


ものを作り出す。


そしてもう一つ目、それは超常的な力を使うとい


うことだ。人々および剣士には扱えない特殊な能


力を使い戦闘を行うのだ。その力のことを人々


は、能力「ユニーク」と呼ぶ。が、そのユニーク


を使えるのは、後に説明する得変種と呼ばれるゴ


ーストたちだけだ。その能力のバリエーションが


多種多様で各ゴーストそれぞれが自分だけのオリ


ジナルの能力を扱えるのだ。つまり、同じ能力を


持つゴーストが存在しないのだ。これは中々に厄


介だと思う。というか厄介だと思われてる。理由


は簡単で対策ができないからだ。一度戦ったゴー


ストと同じ能力を使うゴーストは存在しないのだ


から対策のしようがなく、二度以上の戦闘を行わ


ない限り全てのゴーストを初見で相手をしなけれ


ばならない。似通った能力を持つものはいるのだ


が。また、当然のことだが実力も兼ね備わってい


る。


3つ目、ゴーストの種類についてだ。ゴーストに


は種の違いが存在し大きく分けると2つに分かれ


る。1つは、一般的な通常種と呼ばれるゴース


ト。もう1つは特変種と呼ばれるゴーストだ。






















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