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詩*見つめて*

秘密の花園

作者: a i o

すっかりくたびれ果てた日には

そっと目をつむり

わたしはわたしだけの庭園に

出かけたりします


そこにはいつも

小雨がしとしと降っていて

葉も花も木々も

うつくしく濡れています


わたしは葉先から

滴り落ちるしずくを見つめながら

銀色に煙る庭で

ゆったりと

熱い紅茶をいただくのです


この世の

どこにもない庭園

水溜まりに

小さな虹をかけることだって

思いのまま


季節を飛び越え

好きな花を咲かせたり

時には紅茶に

レモンを添えることだってできます


雨に光が射し込むと

緑はやわらかくうねり

わたしの胸に

さわやかな風を届けるのです


そこはわたしのとっておきの場所


誰にも見せることはできないし

誰かが思い浮かべてみても

きっと同じものにはならないでしょう


心地よさを感じるところは

生えたての芝生のように

みな大事に仕舞っているから


安らぎも広がりも

豊かに伸びゆく()

わたしの内にあって


わたしはただ

この身ひとつ連れだって

微笑むように描くだけ


蔓草の

アーチをくぐれば庭園には

今日もしずかに

雨が降っています










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