馬の思考
今回短めです
帝華は自分たちのクラスに帰り、ノートを広げおとなしく授業を受けていた
…ように見えるが頭の中ではさっき見たことを奈央に話すかどうか悩んでいた
(さっきのことを奈央に話してもいいと思うけど、それを話したところであの子の気持ちが良い方向にいくとは限らないわね)
(あの子少し捻くれてるところがあるから逆に悪い方に捉えてしまうかもしれない)
(それに頑固だし)
(あの子の気持ちがあの子自身がわかってないのが難点なのよね)
(ていうか絶対心惹かれているって!)
(あー!もう!ヤキモキするっ!)
今ここで叫びだしそうな勢いだったがそこは我慢しておとなしく座っていたが、その代わりシャーペンの芯が折れてしまった
折れたシャーペンの芯を捨て、新しい芯を出す
カチカチと小気味良い音が小さく響く
(とりあえず今は言わないようにしよう)
(あの子が本気で悩んだり迷ったりしたら背中を押すために言ってあげよう)
(タイミングを見て話そう)
まだ、カチカチとシャーペンの芯を出す音が響く
(まあ、奈央は過去にあんなことがあったから仕方ないのかもしれないけど…)
(それでも幸せになってほしい)
(私の親友)
気がつくと芯が一本まるまるノートの上に落ちていた。
それを見てやりすぎたと思う
一方肝心の奈央はノートに落書きをしていた
告白してきた少年の顔を
「はっくしょん!」
「おー大丈夫か?吉良」
「はい」
「そうか、えーとそれじゃあここは…」
鼻をすすり授業に集中する豹士
(誰か噂でもしているのかな)
(あの子がしているのかな…)
(だったらいいな…)
告白した少女の顔を思い浮かべそういえばまだ返事聞いてないことを思い出し落ち込んだ
こたつっていいよね
奈央の画力はデフォルメキャラをかける程度です