表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風-紡ぐ歌  作者: 九十九夷月
7/12

モノクロバード

色があるこの世界に

モノクロの鳥が飛んでいる

素晴らしいと思ってる世界に

今どきモノクローム

その鳥を今の自分だと思っているのだろうか

影薄く、存在さえもない

今の君はどうだろう?

ちゃんと色が付く人間か?

他の人と一緒に居なければ

色が付かないモノクロの人間か?


僕らの持ってる個性の色はそれぞれ違うのに

今の世界は何故か同色を求めて生きている


僕達はモノクロバード、翼はないけれど

いつかこの地上から平行に飛べるように

あの青い空は憧れのまま止めといて今は

翼無しでこの地面をしっかりと歩いて生きたい


どこへ向かうんだモノクロバード

鳴くこともせず、ただ電柱に止まっていて

何を考えてるのだろう、青い空も見つめずに

僕らと同じようにあの空の向こうは求めてなくて

輝こうともしないで

何がしたいのかわからず

いつも電柱に止まってる

翼があるのに


あの鳥が教えてくれたことは

ただ1つだと知る

翼持ったら色落ちて絶望するだけだって


二度と帰れなくなるほど

上は目指したくない

そんな事になるくらいなら僕は

ただ独りでこの地上を精一杯生き続けて

いつか絶えたらあの空へと旅立つよ


信じられるものがないままだからモノクロか?

登りつめたら落ちたからモノクロになったんだろ

僕らはいつまでも翼持たずにこの地上で

ありふれた幸せだけを心に刻みながら

生きていこう

いつか力が尽きてモノクロになる時

あの青い空を自由に飛ぼう

モノクロバードで何の色にも染まらず。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ