モノクロバード
色があるこの世界に
モノクロの鳥が飛んでいる
素晴らしいと思ってる世界に
今どきモノクローム
その鳥を今の自分だと思っているのだろうか
影薄く、存在さえもない
今の君はどうだろう?
ちゃんと色が付く人間か?
他の人と一緒に居なければ
色が付かないモノクロの人間か?
僕らの持ってる個性の色はそれぞれ違うのに
今の世界は何故か同色を求めて生きている
僕達はモノクロバード、翼はないけれど
いつかこの地上から平行に飛べるように
あの青い空は憧れのまま止めといて今は
翼無しでこの地面をしっかりと歩いて生きたい
どこへ向かうんだモノクロバード
鳴くこともせず、ただ電柱に止まっていて
何を考えてるのだろう、青い空も見つめずに
僕らと同じようにあの空の向こうは求めてなくて
輝こうともしないで
何がしたいのかわからず
いつも電柱に止まってる
翼があるのに
あの鳥が教えてくれたことは
ただ1つだと知る
翼持ったら色落ちて絶望するだけだって
二度と帰れなくなるほど
上は目指したくない
そんな事になるくらいなら僕は
ただ独りでこの地上を精一杯生き続けて
いつか絶えたらあの空へと旅立つよ
信じられるものがないままだからモノクロか?
登りつめたら落ちたからモノクロになったんだろ
僕らはいつまでも翼持たずにこの地上で
ありふれた幸せだけを心に刻みながら
生きていこう
いつか力が尽きてモノクロになる時
あの青い空を自由に飛ぼう
モノクロバードで何の色にも染まらず。