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風-紡ぐ歌  作者: 九十九夷月
3/12

幻想花

いつの間にか、僕たちの世界は

障壁だらけになってた

何をするにもダメ、だめ、駄目と

付きまとっている

自由なんてどこにもない

束縛だけが交わる

誰か助けてと叫ぶ声も

どこにも届かないまま

血の雨は空から降り続けて止まないのだろう

いつか描いた幻想も

消えていくのだろうか


人ごみを歩けるような、そんな拘束具はいらない

空なんか飛べなくていいから

私を自由にしてと叫ぶ


花を愛でる気持ちを

もう少し持ててたなら

こんなにも傷付かなくて良かったんだろうな

辛くても歩かなきゃ、もう決めた事なんだ

僕らの夢が、消えてしまわないように


何もかもが嫌になった、そんな日々もあった

この手は誰のものでもない

だから傷付けた

自分だけが正しい世界はないと知りながら

私にとっての未来とは

君にとっての未来とは

そんなこと誰にも分かるわけないのだから

今更不安になることもないだろ?


逃げたくても、もう私の帰る場所はどこにもない

理由なんていらないから

幻想を抱かせてくれ


幻想花、汚れを知らぬ花でいられたなら

こんなにも人を嫌う必要はなかったんだろうな

ごめんねって一言くらい謝っていればきっと

こんなにも悲しみを覚えずに済んだだろうに


幻想花、いつの間にか大人になった私たちは

何をするにもダメ、だめ、駄目と教えるのだろうか

自由なきこの世界に、少しでも自由に描ける日が

いつか来るだろう、その時までにするべき事は

きっとあるはずだから、諦めてはだめだよ

光は闇よりも夢を描きやすいのだから。

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