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六話

「これとこれを貰おう」



「はい分かりました、ではお会計をいたします」



 俺が今回訳ありの奴隷を買ったのは出来る限り安く買うためだ。

 あとで魔法を使えば健康体に戻せるのだから。



「二人で計30万Gのお買い上げになります」



「・・・売れ残りのこいつらを一人15万Gで買えと?だめだ。二人で10万Gにしろ」



「じゅ、10万Gでございますか?ですが、それですとやはり・・・」



「いいのか、俺が買わなければこいつらはこれからもずっと売れないだろう」



「はぁ、分かりました。お客様の言い値の10万Gでよろしいです」



「ではこれで10万Gだ」



 俺はG金貨の入った袋をずしりと置く。

 奴隷商はそれを手に取り



「確かに」



と言った。



 重さだけでいくらか分かるのだろう。さすが商人と言ったところか。



「では奴隷に契約を結ばせます。こちらにある契約書の項目で必要な制限を奴隷にかけることが出来ます」



 一応俺は目を通し、自分の名前を書いただけで



「必要ない」



と告げた。



「よろしいのでしょうか?何も制限をつけない奴隷となると何をするか分かりませんよ?」



「かまわない。早く契約をしろ」



「分かりました。では」



 そう言うと奴隷商は契約書を奴隷たちの首輪に触れさせた。

 契約書はそのまま首輪に吸い込まれていった。



「これで完了です。本日はまことにありがとうございました。私も勉強させて頂きましたよ。またいらして下さい。お客様にはサービスさせていただきます」



「ああ、では俺は行く」



 俺は二人の奴隷を連れて去っていった。


 そのままとってあった宿へと向かった。

 

 宿主の男は俺の後ろに居る奴隷たちをちらりと見ただけで不快な顔などはしなかった。

 やはりこの宿にしたのは正解だったか。

 部屋へ入るとまずは奴隷たちに服を脱がせた。



「服を脱いでそのベッドに座れ。お前は脱ぎ終わったら隣の手が使えない奴が脱ぐのを手伝ってやれ」



「・・・分かりました、ご主人様」



 答えたのは顔中が焼けてただれた少女だ。髪も生えておらず、とても醜い顔をしている。

 もう一人の少女は右手がない。なんでも少し前にモンスターにやられたのだとか。



「よし、脱ぎ終わったな」



 そう言って俺は右手を掲げる。

 なんとなく。



「ハイエクスキュア 極大回復」



 俺がそう唱えると二人の奴隷たちは緑色の神々しい光に包まれた。






 光が収まると、そこには裸の美しい少女が二人いた。



 顔が焼けただれていた少女は蒼色の美しい髪の毛が腰まで伸び、顔付きも黒く美しい瞳ときゅっと締まった唇を持つ、非常にかわいらしい美少女へと変わっていた。先ほどは容姿のせいからかあまり目立っていなかった胸もしっかりと強調され、少女の美貌を際立てている。

 

 片手が無かった少女も俺の魔法で右手が生え、手をグーパーしながら徐々に何が起こったかを理解していく。



「調子はどうだ?」



「わ・・・私、髪が生えてる!顔も・・・ちゃんとしてる・・・うぅ」



「手が!私の右手がある!ありがとうございます、ご主人様!」



「あ・・・ありがちょうごじゃいましゅうううぅぅ・・・」



 二人とも俺に抱きついてきた。

 ああ、さっきから号泣している奴の涙と鼻水で俺の服が湿る。

 いつもの俺なら殺していたかもしれないが、今日は特別だ。

 

 なぜなら、



「お前たちには俺の作った料理を食べてもらう。そのために買った奴隷だから」



 俺の発言に美少女二人はきょとんとしていた。









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