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夜の裏世界は  作者: 天色
2/2

昼の表世界

ここは対進化種専門学校。

対進化種部隊Cosmosでの活躍を目指す人々が日々鍛錬を積んでいる場所である。


「はやくお父様の隣に立たないと……」


「どうしたんだ、莉央。隊長の娘だからって、あんまり気負いすぎるなよ」


「そうはいってられないわ、茜君。この前だって、派遣された部隊が進化種に全滅させられたのよ。一刻も早く入隊しないと」


「そうだな。進化種は強いからな」


ホームルームの鐘が鳴った。生徒たちは次々と着席していく。


「みなさん、おはようございます。本日は転校生を紹介します。さあ、入ってきて」


扉があくと、そこには綺麗な顔をした男子生徒が立っていた。


「はじめまして。今日からこの学校の一員となる蒼です。よろしくお願いします」


クラスの女子生徒は少しざわめいている。


「じゃあ蒼君はあそこの席に座ってね。それでは今からホームルームを始めます」


「ねえ茜君。あの転校生、すごいかっこよくない!?…………茜君?」


「……ああ。そうだな」


茜は転校生をじっと見つめていた。



ホームルームがおわると、茜は転校生のもとに近づいた。


「なあ転校生。ちょっと話があるんだが、一緒に来てくれ」


「……分かった」


蒼は引き止める女子生徒をなだめて教室の外に出た。


「おい、お前名前は?ってゆうか、どこに行くんだよ」


「俺は茜だ。場所は……そうだな、ここらへんでいいだろう」


茜は振り返って蒼と向き合った。


「単刀直入に言う。お前、進化種か?」


しばらくの沈黙ののち、蒼は答えた。


「……そうだ。だが、お前も進化種だろう。人間しか入れないこの学校になぜ進化種がいる」


「そんなの、敵情視察に決まってるだろ。お前は違うのか?」


「いや、俺もそうだ。だが、くれぐれも俺の足を引っ張るなよ。」


「はああ?それは俺のセリフだっつうの!」


蒼は彼を鼻で笑いその場を立ち去った。


「ったく、なんなんだよあいつは」



この日の一時間目は実技だった。

対進化種戦で必要となる格闘技と射撃の授業が行われた。


「では、まずは格闘技からやります。ペアになって前回のおさらいをしてください」


「おい転校生。俺がペアになってやるよ」


「遠慮しておきます」


「そんなこと言っても、もうほかの奴らはペアになっちまってるぜ?」


はああ……とため息をつくと、蒼はとても嫌そうな顔で茜とペアになった。


「なあ、なんで俺がお前をペアに誘ったか分かるか?それはな……お前をボコボコにするためだよ!!」


するといきなり茜が蒼を投げ飛ばした。しかし蒼はうまく着地して反撃に出た。


「んなっ!!」


大きな音とともに茜は蒼に押さえつけられた。


「こら!そこ!急に暴れないで!」


先生の怒りとともに格闘技の時間が終わり、射撃に移った。

しかし二人の争いは収まらなかった。


「俺のほうが格上だって見せてやる!」


茜が銃弾をすべて中心に当てると、周りから感心の声が聞こえた。


「どうだ、お前にはできるか?」


蒼は舌打ちをすると的に向かい、こちらも全弾を中心に当てた。


「お前が俺より格上なわけないだろ」


蒼がフッと笑うと、茜はますます対抗心を燃やした。


「んだとおおお!!!」

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