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魔女と呼ばれる錬金術師  作者: うみのうさぎ


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ーこの森の中には罠があるー


アレシア「ふっふっふ……この森の中には罠があるのだ!」


ルカ「急に悪の幹部みたいな笑い方するのやめて」


アレシア「甘いなルカちゃん。私は日頃から安全対策を徹底しているのだよ」


ルカ「安全対策って言いなよ。罠って言うから物騒なんだよ」


アレシア「だって罠だもん。踏むと煙出るし」


ルカ「煙で済む?」


アレシア「たぶん」


ルカ「“たぶん”?」


アレシア「ちょっと痺れるかも」


ルカ「何秒」


アレシア「三十秒くらい?」


ルカ「普通に危険」


アレシア「でも致死性じゃないよ! ちゃんと非殺傷設計!」


ルカ「その設計思想がもう魔女なんだって」


アレシア「違うもん! 研究者だもん!」


ルカ「で、他には?」


アレシア「地面がぬるってなるやつ」


ルカ「何それ怖い」


アレシア「あとね、幻覚見える花粉!」


ルカ「完全にアウト」


アレシア「だって勝手に入ってくる方が悪い!」


ルカ「まあ、それはそう」


アレシア「でしょ!? 私悪くないよね!?」


ルカ「法的にはグレー」


アレシア「ぐぬぬ……」


遠くで金属音が鳴る。


ガシャン、と鎧のぶつかる音。


ルカ「……来たね」


アレシア「へへへ……第一防衛ライン突破できるかなぁ?」


ルカ「笑ってる場合じゃない」


森の奥で、ぼん、と白煙が上がった。


アレシア「発動した!」


ルカ「早いな!?」


アレシア「設置位置バッチリ!」


ルカ「嬉しそうに言うな!」


さらに奥で、悲鳴。


アレシア「……あ」


ルカ「何?」


アレシア「第二層、幻覚エリア」


ルカ「おい」


アレシア「大丈夫だよ! たぶん自分がカエルに見えるだけ!」


ルカ「全然大丈夫じゃない!」

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