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魔王様は足止めたい  作者: たっつん
魔王リリス
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戦いの事後処理

証言1「勇者が檻に入れどけばいいと言っていました」

証言2「ユウ…なんとかさんがしばらく起きないので放っておけと」

証言3「そういえば何かあれば俺が責任持つと言っていましたよ」

3アウト、ギルティです。

正直助けてもらったし脱獄も予想外だったからまた来たら歓迎しようとか思ってたけど全部奴のせいだった。

塩撒いとこ。

勇者パーティは全員イカれてる人しかいないと思ってたけど勇者であるユウシエッドはぶっちぎりなのを悟った。

まぁ過ぎたことはいいか。


「はぁ…」

私が起きてから1日

ため息をつきながら魔王城についている落書きを消していく。

「おや、魔王様」

リッチーが私に気づいて歩いてきた。

「城の修繕はわたくし達がやりますゆえ。魔王様はもう少し休んでいても…」

「いや、何かしていないと落ち着かなくて。これくらい役に立たせて」

やさしさがありがたいね。

「ではわたくしの部下をつけましょう。片腕だけでは大変でしょう」

「ありがとう」

「いえ」

そうして作業を続けるが、リッチーは何かを言いたげにその場に立ち止まっている。

「あの、どうしたの?」

「…いえ。任せられた城と乗っ取られたうえ、このような状態になってしまったので」

「あー」

そうか、確かに任せたよって言ったね。気にしていたのか…。

「不甲斐ないばかりです。申し訳ありません」

「全然。リリスは強かったししょうがないよ。その中で一部逃がして私に連絡してくれたり最善を尽くしてくれたんでしょ?ありがとうね」

「そう…ですか」

真面目だし納得はしてないようだけど…まぁ放っておくのがいいかな。

「あ、そうそう。リリスについて聞きたいことあるから昼に話せる人を集めておいて」

「わかりました、では後ほど」

そうしてリッチーは去っていった。


昼、会議室にて

部屋には私、アーサー、四天王、スケルトンとゾンビがいる。

「はい、じゃあ今回の事件、リリスについての報告会をしたいと思います」

どこからいこうかな、まぁ最初からか。

「まずスケルトンさんが地下の掃除をしているときに突然何かが光ったと言ってたけど」

全員の目線がスケルトンに行き、前に出てくる。

「はい、私が掃除をしていた時です。何かと思って振り返ると奴がいました。『余、参上!』であったり『眷属になれ』など言ってきて気が付けばコウモリに…」

最初に聞いたのとあまり違わないね。

「その時に何か気づいたこととかは?」

「うーん…そう言えば足元の方が光ったような…?」

考えながら言う。

足元に何かあったのかな?

「あの、いいですか?」

ゾンビさんが手をあげる。

「事件が終わった後、私が地下を調べていた時にこれが…」

出してきたのはひびが入って割れている魔法石だった。

「魔法石?」

手に取ってみてみる。

「何か書いてあるね。魔…シ…テム…?魔王システムだ!」

光の発信源絶対これだ。

なんでこんなものがあるかはわからないけどこれから生まれたのかな?

「割れてるしもう魔法石として機能してない感じがするね」

「あ…そういえばユウシエッド殿がリリスを地下の檻に入れた後、何かを踏んだと言っていたような」

スケルトンがおずおずと答える。

いや犯人見つけちゃったよ。

「ふむ、であればもしかするとリリスはこれを使ってあの高速移動を行っていたのでは?」

リッチーが考えながら言う。

「どういうこと?」

「えぇ、今までのことを考えると奴とこの魔法石は確実に関連性があります。そして事件の後、急に高速移動が使えなくなったと騒いでいました。ということは…」

「なるほど、つまり利用していた魔法石が割れちゃったから使えなくなったと。確かに筋は通るね」

だとすればあの戦犯勇者のナイスプレイという感じではある。

「とするとこの魔法石、少し危険かもしれない」

どう処理しようかな?

「何もわからないかもしれませんがその魔法石、私に調べさせてもらえますか?」

「ミドリさん?」

「今回の事件について少しでも力になればと」

まぁミドリさんに渡しておけば変なことにはならないか。

「…わかった、お願いするね」

そうして魔法石をミドリさんに渡した。

結果、大体ユウシエッドのせいということで会議は終わった。



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事件から数日後

「魔王様!見つかりました!」

アーサーが1冊の本を持って駆けつけてきた。

「アーサー、落ち着いて!」

ミドリが遅れてこちらにやってくる。

「どうしたの?二人して」

何かあったのだろうか?少しうれしそうだけど。

「ミドリ様が見つけてくれたんです!それで私、さらに詳細を調べて!」

アーサーがものすごく興奮している。

「はぁ…それではわからないだろう。魔王様、私達は魔王様の右腕を直す方法を探していたんです。それで効きそうな記述がある本を見つけたのです」

「え!ほんと!?これ治るの?」

動かない右腕をさする。

「おそらくは」

そうか、治るんだ。


「だから魔王様!私と一緒に不死鳥のいる山へ向かいましょう!」

アーサーがずいっと寄ってくる。

どういうこと?


5章へ続く

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