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魔王様は足止めたい  作者: たっつん
魔王リリス
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震えの克服

「ふっふっ…」

必死に息をして震えを止めようとする。

くっ、なんでこんな…!

「魔王様」

それを見たアーサーが私の手を握ってきた。

「アーサーちゃん?」

「大丈夫です、落ち着いてください。よく見て」

よく見てって言われても…いや、そうか。

少しだけ震えが収まるのを感じた。

「リリスさん」

私は今だに襲ってこないリリスに声をかける。

「はぁ…ふぅ…なんじゃ?」

「さっきの高速移動、かなり疲れるみたいだね」

「…」

取り繕ったがまだしっかりと息が整っていないようだ。

私も震えが止まるまでもう少し時間が欲しい。

「それにシールドはひびが入っただけでまだ生きてるよ」

攻撃に入る前にしのげば何とかなる。

彼女は強いけど不完全だ。

チラッとズメイとロンギを見ると意識を失っただけで動いているのが確認できる。

ん?いや、あれは…。

「本気を出すとか随分とおしゃべりだったけど、私に届いてない。その程度で本気なの?」

胸に手を当て挑発する。

アーサーの手をずっと握っていたら震えも止まったようだ。

「ふぅ…」

それと同時にリリスの息が整った。


「気に入らん、ただ震えているだけの似非魔王が図に乗るな!」

またクラウチングスタートのような体制を取る。

「さっきのは速さに振っただけじゃ、次は息の根を止めてやる」

魔力の動きを見てタイミングを見計らう。

「魔王様…」

「大丈夫」

アーサーが心配そうに見ているが問題ない、予想が正しければ…。


次の瞬間、先ほどよりも大きいガンッ!!という音とともにリリスの姿が消えた。

「シールド!」

それと同時に胸のあたりに一部だけに収束させるシールドを張る。

ガキィン!!という音とともにシールドにひびが入り、蹴りを放っているリリスが目の前に現れた。

これは…ライダーキックだ。

「なっ!?」

でもよかった、ちゃんと挑発に乗ってきた。予想通りさっき私が手を当てた胸のあたり!

「まだじゃ!」

勢いは止まらない。

ひびが入ったシールドに2撃目をくらわせようと手をついた瞬間、

「バインド!」

魔力の手錠で腕を拘束する。

「この程度!」

バキン!と、ものともせず即座に手錠を破壊し、2撃目の続きに入ろうとする。

この一瞬が欲しかった。

「今だよズメイさん!」

「ぬああぁぁぁぁ!!」

上からズメイが拳を突き立てて落ちてくる。

「ぐ…覇王の腕輪よ!」

「王者の腕輪!」

同時に光が放たれ無効化する。

ドガアァァン!!と、リリスの脇腹にズメイの一撃が入った。


「やった!」

「まだだ!」

攻撃した箇所がコウモリ化して10センチほどずれるようにリリスの姿が現れる。

「影の変わり身!?いや、違う!」

覇王の腕輪で一瞬意識をそらして自分は身をよじったのか!

それで攻撃される場所は影に食らわせる。

なんて芸当を…。

リリスが逃げるように転がって脇腹を抑えながら立ち上がる。

「ぐふ…」

直撃を避けただけでかすったようだ。


「おおおぉぉぉ!!」

ズメイが追い打ちをかけるように走っていく。

「は、覇王の腕輪!」

リリスはにらみながら腕輪に魔力を籠める。

負けじと私も魔力を籠めようとする。

「王者の…!!」

パキンと藍色の玉が割れて光を失う。

「あっ!」

「勝負あったな!」

リリスがにやりと笑う。

走っていくズメイに光が当たり、そして


「舐めるなあぁぁ!!!」


崩れそうになりながら思いっきりリリスの顎を拳で突き上げた。

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